食事の支度をしようと思ったら、テーブルで何か作業しようと思ったら猫がテーブルに上りくつろいでいて、何もできなくなったことありませんか?
- 猫がなぜテーブルに上ってしまうのか
- どうすればテーブルに上らなくなるのか
- テーブルに上る猫にやってはいけないしつけとは
猫がテーブルに乗って困っている方に、とっておきのしつけの方法を紹介します。
猫がテーブルに乗る理由
そもそもなぜ猫はテーブルの上に乗ってしまうのでしょうか?
猫の本能
猫は本能として高いところから獲物を狙う習性を持っているため、家の中でも高さのある所(テーブルや冷蔵庫)を好んで上ってしまいます。
猫が家の中の一番高いとこに上り下を見下ろす光景は猫飼いさんならよくある風景かと思うのですが、あれは猫が人間を獲物だと思ってみているのでしょうか。もしそうならちょっと怖い感じもしますが…。
ちなみにうちで飼っていた猫も冷蔵庫の上が大好きで上っては降りられず、結局人間の手によって降ろされていた思い出があります。
安心できる場所を求めて
猫は警戒心の強い生き物なので、誰にも手が届かない高い場所が大好きです。
本能で高い所は敵が追ってこないと分かっているんですね。
テーブルの上に上ってほしくはないのですが、その上でへそ天でぐっすり眠っている姿を見ると、微笑ましくなってしまいます。
あの警戒心の無い姿は、敵に襲われないと分かっているから見せているのでしょう。
猫社会の序列
猫は縄張り意識の強い生き物です。上下関係がしっかりとしており、より強い猫が高い位置にいる傾向があります。
立場の弱い猫が高い所にいると、ボス猫が怒って排除しようとすることもあるのだそうです。
家猫でもたまにキャットタワーの一番上をめぐって小競り合いが発生することがありますよね?あれはひょっとしたら上下関係をめぐって喧嘩をしているのかもしれません。
テーブルに乗る猫に対するしつけのやり方
悪気があってテーブルに乗っているのではないと分かっていても、衛生上の観点からもしっかりしつけをしておきたい所です。
感傷的に叱らない
猫を叱る時、感傷的にならず淡々と言い聞かせましょう。
何回もテーブルに上るたび叱り続けるのは大変ですが、言い続けていれば猫も「あっ、これはダメなことなんだ」と分かってくれる日が来ます。
叱る時の言葉を決めるというのも一つの方法で、たとえば「ダメ!」という言葉で叱り続けていれば、その言葉を発するだけでそれがいけないことだと理解する猫もいて、ちなみにうちの猫は「コラ!」という言葉を聞くと逃げるようになりました。
テーブルに上らせない
そもそも猫をテーブルの上に上らせなければ良い!という方法ですね。
猫がテーブルに上る動線上に物を置く、テーブルの近くに踏み台になるようなものを置かない、といった方法が主流です。
しかし、猫は予想の斜め上をいく生き物なので、動線をふさいでもテーブルに上ってしまった時はすぐその場で叱りましょう。
後で叱っても、猫はその場でしつけなければ何が悪かったのかが理解できないので、しばらく時間が経った後に怒っても意味がありません。
テーブルの上=嫌なことというすり込みをする
テーブルの上に上るともれなく嫌なことが起こる、ということを根気良く続けていく方法です。
たとえば、
- 水スプレーをかける
- エアスプレーを浴びせる
方法などがこれにあたります。
これを続けていくと、猫も学習するのでテーブルに上がる頻度が減りますが、慣れとは恐ろしいもので続けていく内に水や音を怖がらなくなる猫もいるのです。
体がビショビショになってもテーブルに上がる強者もいるため、その場合は諦めて別の方法を模索しましょう。
猫にとって不快なものを置く
猫は綺麗好きなので、身体に汚れがつくのは大嫌い。この習性を逆手に取りしつける方法があります。粘着テープをいくつか丸めてテーブルの上に置いておく方法。
もし粘着テープが肉球につけば猫は不快な思いをするため、そんな不快な思いを何度もすることによって猫がテーブルに上がらなくなる効果が期待できます。
そして猫に不快な思いをさせるという点では「匂い」を利用するのも良いでしょう。
猫は柑橘系やミントの香りが苦手なので、それらの匂いがするものをテーブルに置いておけば、猫がテーブルに上るのを減らすことができるようになります。
黙って下ろす
全ての方法を試して結果が出なかった猫ちゃんにおすすめの方法です。
とにかく「テーブルに上ったら黙って下ろす」それを繰り返しましょう。
降ろし続けていれば、それがダメなことであるということは理解しますし、そのうち降ろすしぐさをするだけでテーブルから離れていくようになります。
テーブルに乗る猫にやってはいけないしつけの方法
猫のしつけではいくつかやってはいけないNG行為があります。
大きな声で叱る
猫は大きな声は苦手なので、大きな声でまくしたてるように怒っても猫は委縮するだけです。
大きな声を出さずに抑揚を抑えて声で叱っても、猫は「いつもと違う」ということを察知し、怒られている事をきちんと理解します。
逆に大きな声で声で怒ると猫が必要以上にパニックを起こし、その後の信頼関係にひびが入ってしまう可能性だってあるため、猫を怖がらせないためにも、叱る時は大声を出さないようにしましょう。
叩く等の体罰
猫をしつけるために叩くとか鼻デコピンをするという話がありますが、身体を痛めてするしつけはやめてください。
下手をするとあなたのことが嫌いになってしまいます。
猫にとって人間の手というのは大きく、恐怖の対象なので、そんな大きな手で鼻にデコピンをされたり体を叩かれたりするのは怖い以外の何物でもありません。
痛い思いをさせなくても猫をしつける方法はいくらでもあるので、上記にあるしつけの方法で根気よく、猫をしつけましょう。
テーブルに乗る猫へのしつけの方法のまとめ
テーブルに乗る猫へのしつけは大変ですが、根気良く、理解してくれるまでしつけを続けるのが大切です。
- 猫がテーブルに上るのには習性や猫社会の掟などの理由がある。
- 猫がテーブルに上るのをやめさせるには根気よくしつけを続けるのが重要
- 大声を出したり叩くのはNG
猫は本来自由気ままに生きており、飼い主との間に主従関係が無いのでしつけをするのは難しいと言われていまが、人間と一緒に住んでいる以上は守ってもらいたいルールも必ずあるため、猫もきちんとしつけをすれば人間の言いたいことを必ず理解してくれます。
根気よくしつけを行って、猫とのハッピーライフを満喫しましょう。