野良猫や子猫を動物病院に連れていく方法と最初の確認事項

近所の街を歩いていると色々な場所で見かける猫。

生まれてから外で生活をしている野良猫も居れば、中には飼い猫だった捨て猫、生まれたての捨てられた子猫も居たりします。

保護猫や捨て猫、特に子猫を保護した場合にどうすればいいのでしょうか?

突然の出来事に準備も出来てなく、戸惑うこともあるかも知れません。

  • 動物病院への連れて行き方
  • 動物病院での検査費用
  • 子猫を保護したら最初にすること

私の実体験を交えて、子猫を保護した場合の注意点を解説して行きます。

野良猫や子猫を動物病院へ連れて行く方法

動物病院へは、ただ子猫を連れていけば良いということではなく、診察をしてもらう準備を整える必要があります。

動物病院へ行く前の事前準備

動物病院ごとに診察時間や休日が異なっており、急なお休みになる場合もあるため訪れる前に電話で確認をするかホームページで情報を確認しておくと良いでしょう。

初めて動物病院へ行く場合、次の確認が必要です。

  • 完全予約制か?
  • 受付順に受診か?
  • 受付時間は?
  • 駐車場はあるか?

予約優先と知らずに待たされることもあり、受診内容に寄っては日を改めて診察をお願いされるかも知れません。

例えば、午前の受診時間が12時までだとしても、受診受付時間は30分前の場合もあり予約無しで行くときは注意が必要です。

車で通院をする場合は、駐車場のある動物病院で台数は何台止められるのか?また、近隣の有料駐車場を確認しておくと当日は困らなくて済みます。

初めて通院する動物病院の場合は、人の病院と同じで獣医との相性があり、電話をしたときに病院側の対応の良し悪しを判断し親切で対応が良く好感を持てた所を受診すると良いでしょう。

初めて動物病院へ行く前に用意をする物

動物病院へ行く前に自信を持って、子猫のお世話が出来るように次の物を用意すると診察のときに安心です。

  • キャリーケースやキャリーバック
  • 獣医に伝えるため、子猫を保護してからの情報
  • 獣医に聞きたいことをまとめたリスト

動物病院へ行く前に子猫が落ち着いて過ごせるようにキャリーケース、キャリーバックを用意しして、その中に低体温対策で用意をした湯たんぽ、子猫の匂いのついた毛布を中に入れて子猫を病院へ連れて行く準備を進めて下さい。

子猫は、知らない環境や物音に敏感なため布などでキャリーケースを覆い被せて隠すことで怖い不安を軽減させてあげることも大切です。

診察のとき獣医には、保護してからの自宅ケアの様子を伝えて診察を受け、これかから育てる子猫のケアについてアドバイスを受けることをオススメ致します。

動物病院ではマナーを守る必要がり、具合の悪い犬や猫が通院に訪れているので、待合室では子猫をキャリーケースに入れておきスタッフの指示があるまでは子猫を外に出さないように注意をしておきましょう。

子猫の動物病院での検査費用は?

子猫を保護したとき、最初にかかる医療費はどれくらい必要なんでしょうか?

人間の病院のように子猫には、健康保険が効かないため治療費は全額飼い主の負担となります。

最初にする検査と費用

保護した子猫には、健康状態の確認、年齢や性別、ダニやノミの駆除、感染症の検査などを行い子猫の生後が2ヶ月を過ぎているときは最初のワクチン接種が必要になってきます。

一般的な動物病院での診察内容と検査費用の目安は、1,000円〜10,000円程度です。

  • 初診料1,000円〜3,000円
  • ノミ、ダニの駆除1,500円〜2,000円
  • 血液検査料2,000円〜
  • ワクチン接種3,000円〜5,000円

動物病院ごとに金額が異なり獣医が自由に治療費を決めることが出来るため、Aという動物病院では安かったのにBという動物病院は高額の治療費を支払うというのが現状です。

子猫を保護したときに最初にすること

子猫を保護したら、最初に何をすればいいのでしょうか?

保護したその日のうちに動物病院へ行き、診察を受けることが理想ですが深夜や日曜祝日に保護した場合や直ぐに動物病院へ連れて行くことが出来ないときは自宅でケアを行いましょう。

先ずは、子猫の健康状態を確認して下さい。

特に生後間もない子猫にとって、もっとも危ないのが低体温と低血糖です。

低体温の対処法は?

生後間もない子猫は、体温調節が出来ないため低体温になりやすく、先程まで元気だったのに体力が落ち命に関わることもあるため、低体温を起こさないように注意する必要があります。

本来なら母猫が寄り添って子猫を温めますが、母猫がいない環境ではそれも出来ません。

身近な物で、用意が出来る物で。

  • 段ボール箱(又は、寝床になるような物)
  • 湯たんぽ(カイロ、電気毛布、お湯を入れたペットボトルなど温められる物)
  • 毛布やタオル等

子猫の保温といっても、室内の温度を高くするのではなく、段ボールなど寝床から簡単に抜け出せないような物を用意して、湯たんぽや電気マットを置いて上から子猫の身体が直接触れないようにタオルや毛布を用意し、寝床に手を入れて温かみを感じれば子猫を入れて保温して下さい。

低血糖が見られる症状

低血糖が見られるのは、保護した子猫の捨てられていた環境により身体の冷え、空腹、内臓障害による栄養の吸収が出来ない場合に起こる症状です。

子猫の主な症状としては・・・。

  • 元気がない。
  • 動きが静か。
  • 体温が低い。
  • 身体があまりにも小さい。
  • 食欲なく吐いてしまう。
  • 口周りが紫色になっている。

このような症状が見られる場合は、低血糖の可能性がありとても命が危険な状態です。

また、子猫の背中辺りの首の後ろを摘んでみて、皮膚が元に戻らなけらば脱水症状になっていると言えるでしょう。

次の物を用意し応急処置をする必要があります。

  • 子猫用ミルク
  • ぶどう糖
  • スポイド

子猫用ミルクがなければ、赤ちゃん用のミルクを通常の2倍に薄めて、人肌(約40度)に温めてスポイドを使って飲ませます。

この場合は、下痢になりやすくなるので翌日には子猫用のミルクを飲ませるようにして下さい。

ぶどう糖は、低血糖の対処として飲ませますが、なければ砂糖を用意し水と1:1で混ぜて砂糖水にしてスポイドを使って飲ませましょう。

野良猫や子猫を動物病院に連れていく方法のまとめ

近隣や公園で子猫を見つけたら、可愛い衝動に取られ気になって飼いたくなるでしょう。

最初にしっかりと診察をすることで、飼い主さんにとって安心をして子猫のお世話が出来るようになり飼い主の行動ひとつで猫の命を救うことが出来ます。

子猫を保護するときは、命を預かるという充分な覚悟が必要になり、大きな責任と労力に費用が必要になりますが、例え一時的な保護の場合でも小さな命への大きな責任があることを忘れずに接して下さい。