猫が、飼い主の手足を噛み付いたり、家具や壁で爪を研いで傷を付けたり、これらの行動は猫が本来持っている本能から来る行動によるものですが実際には困りものですね。
猫の本能による悪戯は、しつけることが出来るのでしょうか?
しつける方法として、無視をするという方法があります。
果たして、その方法は猫にとって飼い主にとって有効なのでしょうか?
3匹の保護猫と暮らす私の体験談も交えて無視以外の効果的な方法もお伝えします。
猫のしつけに無視をすると効果はあるの?
そもそも、犬と違い猫にしつけは出来るのでしょうか?
猫のしつけのやり方のひとつとして無視をする方法があり、それは本当に猫にとって有効な方法なのでしょうか?
やり方をひとつ間違えれば危険な方法になり、猫と飼い主との信頼関係にも影響するかも知れません。
猫に無視をするしつけ方法とは?
猫に無視をするしつけとは、悪戯や粗相をしたときに構ってしまうと、飼い主さんが構ってくれると覚えてしまうので、悪戯や粗相を治すために無視をするというしつけ方法のひとつ、だだずっと無視をすれば良いというわけではなく無視というしつけを取入れつつ対策を取ることが有効です。
例えば、我家の場合は、飼い主さんのことが好きすぎて甘えたくて頻繁に鳴いてきたとき、構ってしまうと鳴けば構ってくれることを覚えてしまうので鳴き癖を治すために無視をするしつけを取り入れたりするのですが、ポンポンと頭を軽く撫でて「後でね。」と優しく声をかけるようにしています。
その後、約束をした以上は、たくさん遊んで構ってあげて下さい。
猫にも、それぞれ性格があり、無視をするしつけ方法も猫にとっては効果のある猫もいれば効果が無い猫もいます。
無視をし続けると思わぬ行動を取ることがり、飼い主さんの気を引こうとあえて怒られるような行動をすることもあるので、無視をするしつけは、ほどほどにして猫それぞれの性格を考慮しながら取り入れてみてください。
猫を無視してしつける前に注意する点も
無視をしつける前に猫と飼い主との信頼関係が出来ているか?この点を注意する必要があります。
具体的には・・・。
- 日頃から、猫と接しているか?
- 猫が自宅で、快適に過ごせる環境ができているか?
猫との信頼関係が出来ていれば、無視のしつけを取り入れても猫に誤解をされることは無くなり、良いことと悪いことを学習させてみましょう。
信頼関係が出来ていない中で、猫に無視をしつけると猫はどのような行動をするのでしょうか?
- 布団などに粗相をするようになる。
- 飼い主に攻撃的になる。
- 過剰なグルーミングをするようになる。
- 食欲不振になり、嘔吐や下痢など体調不良になる。
- 飼い主から逃げる。
- 抱っこや身体を撫でさせてくれなくなる。
猫は、大好きな飼い主さんに嫌われたと思い込み、ストレスが溜まり不調の原因にもなります。
猫を無視し続けるとストレスの原因の対策とは?
猫にしつけ目的ではなく、無視をする場合は猫にとってストレスが溜まり危険なときも。
猫の構って欲しいアピールを見逃すと病気になったり、飼い主さんとの絆が無くなり気性の荒い性格になる場合もあるので注意が必要です。
猫の構ってアピールを見逃さない。
猫が、飼い主さんに構って欲しくてアピールをして来たとき、それはどんなときでしょうか?
- 身体をすり寄せてきたとき
- パソコン作業やテレビを見ているときに視界に入ってくるとき
- 膝の上に乗ってきたとき
- 小さい声で鳴いてきたとき
- ずっと後をついてくるとき
などがありますが、ずっと構わず無視をし続けるとストレスの原因にもなります。
私の経験ですが、猫が構ってアピールをしているのに忙しさのあまり、猫に構ってあげる時間が少なくなり、猫のツンデレ気質が強くなってきて時間が出来てオモチャで遊ぼうとしても逆に無視をされるようになりました。
今では、少しずつ絆を取り戻しつつあり、猫が構ってきたら時間を作り、頭や身体を撫でたり、抱っこのおねだりをしてきたら抱っこをしたり、お出かけをするときや帰宅をしたときは声をかけたりするとゴロゴロと喉を鳴らして喜びを表現してくれるようになりました。
無視をするしつけは、猫が構って欲しいときと、悪戯をしてしつけが必要なときを見極める必要があるので猫の行動を見逃さないようにしましょう。
猫の噛み癖は無視をすると治るの?
猫にもの凄い目つきをされて、噛まれたことはありませんか?
猫の噛み癖は、無視をするしつけで治すことは出来るのでしょうか?
猫の噛み方にも、猫の心理状態によって噛み方も異なるようです。
- 本気噛み
- 甘噛み
などがありますが、中には猫の愛情表現もあり猫の心理状態を読み取り正しい対処方を知る必要があります。
噛まれたときに無視をする対処方は、どのようなときに有効か見ていきましょう。
本気噛みの心理状態と無視をする対処方
猫が本気で、飼い主を噛むとき猫の心理状態によって色々とありますが、それはどのようなときでしょうか?
猫は、噛んだり、爪でひっかいたり、本能的に獲物を狩る行動に長けた生まれついてのハンターです。
猫同士の遊びや飼い主さんとの遊びも、その延長線上にあって飼い主さんと遊んでいるときの手の動きに飛びついてくるのは、獲物と見立てて飛びついてくる野生の本能による物と考えられます。
この様に興奮状態のときは、飼い主と遊んでいても本気で噛んで来るので無視によるしつけを行なってみるのも有りかも知れません。
やり方としては・・・。
- 無視をして、そのまま立ち去る。
- 「痛い、ヤメて」と言って立ち去る。
何もしないで、そのまま遊びを続けていると飼い主を噛むと遊んでくれることを覚えてしまい噛み癖がついてしまいます。
私の猫は、手を噛んだりすると「ハッ!噛んでしまった!」と明らかに誤って噛んでしまった顔をして、ペロペロっと噛んだ所を舐めてゴメンねととするのですが、最初は無視をするしつけを取入れて徐々にこのようなな行為を学習するようになりました。
これは、猫の正確にも関係している面もあり、全ての猫に無視をするしつけが有効とは言えません。
猫のしつけに無視は効果があるの!まとめ
猫にも性格が、それぞれ異なるため無視をするしつけは、猫によっては反応が異なるように思います。
猫は、好奇が心旺盛で気になるものを見つけてしまうと触りたくなる行動を取ることがあり、猫と一緒に生活をするのなら、猫の気持ちや、行動を考えて、猫に無視をしなくてもいい、叱らなくてもいい環境作りが大切ではないでしょうか。