ノミがいる猫をお風呂に入れる頻度とノミ対策の唯一の方法

猫について心配な点、それはノミの存在があります。

信頼できるブリーダーから譲り受けたり、事前に病院等でノミの検査をしているのなら安心できますが、そうでない場合、ノミの存在は人間にとってこの上なく厄介な存在なので、出来れば猫をお風呂に頻繁に入れておきたい所です。

しかし、猫のお風呂嫌いは有名で毎回大暴れするし、そもそもノミ対策としてお風呂は有効な手段なのでしょうか?

そこで今回は、

  • ノミが繁殖しないようにお風呂はどれくらいの頻度で洗えばいいのか
  • ノミが繁殖したらどれくらいの頻度でお風呂に入れて、シャンプーの効果はどれくらいあるのか

についてまとめてみました。

ノミ対策で猫をお風呂に入れる頻度

では、早速、ノミ対策で猫をお風呂に入れる頻度について見ていきましょう。

ノミがいない猫をお風呂に入れる頻度

ノミがいない猫は基本的にお風呂に入れる必要はありません。

猫は自己清掃能力が非常に高い動物であり、自分の体を舐めることにより毛皮を清潔に保ち、皮膚の健康を維持できるためです。

また、舐めることで猫は自分の体温を調節し、リラクゼーションを得ることができます。

爪とぎも、猫が自己清掃を行うもう一つの方法で、これにより、猫は古い爪の層を取り除き、新しい爪を露出させることにより爪の健康を維持していることから、ノミがいない猫はお風呂に入れなくても自らを清潔に保てるのです。

ノミがいる猫をお風呂に入れる頻度

ノミがいる猫をお風呂に入れる頻度は、ノミの駆除と猫の健康状態に大きく影響し、まずはノミを駆除することが最優先となり猫を1週間に1回程度お風呂に入れてください。

ノミが駆除された後は、猫の皮膚の健康状態を考慮に入れて入浴の頻度を決めますが、一般的には1〜2ヶ月に1回の入浴が適切です。

また、ノミによる皮膚の炎症やアレルギーがある場合、獣医の指示に従って特別なシャンプーで定期的に洗う必要があります。

ただし、これらはあくまで目安であり、獣医の指示に従ってください。

猫のノミシャンプーの効果

猫のノミシャンプーは肌への刺激が強いので、炎症を起こしたり、抜け毛が増えてしまうことが多く、ほとんど効果がありません。

ノミの存在が疑われたり、既にノミが寄生している場合は動物病院に行くのが唯一の方法です。

猫のお風呂の入れ方と暴れない方法

猫は水を怖がることが多いため、お風呂に入れるのはなかなか大変な作業ですが、以下の方法を試すことで、猫を暴れさせずにお風呂に入れることが可能です。

コツ①お風呂の環境を整えましょう。

水温は猫の体温に合わせたおよそ30~35℃のぬるま湯にし、お風呂場は静かで落ち着いた状態にします。

また、滑り止めのマットを浴槽の底に敷くと、猫が安定感を得られて大人しくなるんです。

コツ②少量の水で徐々に慣らす

次に、猫を水に慣れさせるため、最初はバスタブに水を少量だけ入れて猫が水に触れることに慣れるまで待ち、徐々に水の量を増やしていきましょう。

猫を洗うときは優しく丁寧に行い、特に、顔や耳には水がかからないように注意し、体を洗うときも力を入れすぎないようにします。

お風呂後は猫をタオルで優しく拭き、ドライヤーで乾かし、その後、おやつや遊びを提供して、お風呂がポジティブな経験であることを猫に理解させましょう。

 

ポイント

猫がお風呂で暴れる原因として、シャワー音やドライヤー音が苦手な場合があり、水圧や風量を弱くすることで、怖がらせることなくお風呂に入れてあげましょう。

猫にノミがいるか調べる方法

猫が不快なノミに悩まされていないか定期的にチェックすることは大切で、ノミの存在を確認するための方法を紹介します。

掻きすぎて毛が抜ける

ノミに感染している猫は、かゆみを感じるために頻繁に体を舐めたり、噛んだり、引っ掻いたりするので、そのような行動が見られたら耳の後ろや首周り、腰や尾の付け根などを中心にチェックして下さい。

そして異常に後ろ足で様々な場所を掻いたり、毛が抜けても掻くことをやめない場合は、ノミがいる可能性がとても高いです。

人間も痒くなる

猫と同じ場所にいて、飼い主の手足が痒くなったり何かに刺されたような痕が出来ていると、猫にノミがいる可能性があります。

猫ノミは人間の血を吸って繁殖することは無いので、動物病院で猫にノミ駆除の注射をしてもらえれば、布団などにいるノミも2週間程度でいなくなるため、早めに動物病院で診てもらいましょう。

直接的なチェック

次に、猫の毛を逆立てて皮膚を直接確認しますが、ノミは非常に小さいため見つけにくいものの、黒または茶色の小さな点が動いているのを見つけたら、それはノミの可能性があります。

  • ノミの排泄物の確認

ノミの排泄物はコーヒーの挽き粉のように見えるので、猫の毛を逆立ててこれらの小さな黒い粒を探して下さい。

白いティッシュに拭き取ってみて、それが赤くなったら、それはノミの排泄物である可能性が高いです。

  • ノミ櫛の使用

ノミ櫛は、ノミやその卵を取り除くのに非常に効果的なので、猫の毛を根元から先端に向かって慎重に櫛でとかします。

ノミの可能性として考えられるのは、櫛に黒い粒点がついた場合です。

獣医の診察

疑わしい症状が見られた場合や、自分でノミを確認できない場合は、獣医に連絡して診察を受けることが最善策です。

動物病院に連れて行く手間や費用はかかりますが、猫ノミを駆除するには動物病院で注射などをしてもらわないと延々と悩まされることになるので、ノミがいそうだと感じたらすぐに動物病院に連れていきましょう。

動物病院で猫のノミを検査・駆除にかかる料金

猫がノミに感染しているかもしれないと心配な場合、動物病院での検査と駆除が最善の選択肢ですが、その費用についてはどのくらいかかるのでしょうか?

  • 検査費用

まず、ノミの検査費用は通常の診察料と同じくらいの費用がかかることが多く、具体的な金額は動物病院によりますが、一般的には3,000円から5,000円程度です。

  • 駆除費用

次に、ノミの駆除費用は使用する薬剤や治療法により異なり、一般的には5,000円から10,000円程度ですが、重度の感染の場合や、他の寄生虫との同時感染がある場合には、それ以上の費用がかかることもあります。

  • その他の費用

また、ノミの駆除だけでなく、ノミが原因で発生した皮膚病やアレルギーの治療費用も考慮する必要があり、これらの治療費用は症状の重さや治療法によりますが、5,000円から20,000円程度です。

ノミがいる猫をお風呂に入れる頻度のまとめ

猫は自分で体を綺麗にすることができるため、お風呂に入れることは必要ありませんが、もしノミの寄生が疑われる場合は、動物病院にてノミ用シャンプーや駆除薬を処方してもらいましょう。

また、日頃からの清潔な環境も必要となり、外出した人間の衣服や靴などにノミがくっついて室内に持ち込む場合もあります。

室内を清潔にすることはもちろん、猫と接触する前に衣服を着替えたり手洗いを行うことで猫への寄生予防に繋がるので、猫と接触する際は、常に清潔にしておくことを心がけて下さい。

そして猫がノミに感染するのは「外に出した時」なので、極力猫を外に出さないようにしましょう。