保護猫が家にいるけど、外に出たがって鳴いている…そんな悩みをお持ちではありませんか?
切なそうに鳴かれると困ってしまい、もういっそのこと外に出してしまおうかなんて考えたりして…切羽詰まっている方も多いのではないでしょうか。
そこで、保護猫が外に出たがって鳴くときにできる対処法をお伝えします!
- 保護猫が外に出たがる理由
- 保護猫を外に出すメリット・デメリット
- 保護猫が鳴くときの対処法
この順番に紹介します。
今、保護猫が鳴いて困っている方に役に立つ情報ばかりですので、ご参考ください!
保護猫が外に出たがる理由とは
保護猫が外に出たがる理由とはどういうものがあるのでしょうか?
ストレスを発散させるため
今まで自由に外に出ていた猫をいきなり室内だけの生活をさせるのは、猫にとっては息が詰まることで、人間だってずっと部屋にいると退屈してきますよね?猫も一緒です。
外の世界を知っている猫は自分の縄張りが安全であるということを知っているため、その安全な縄張りの範囲内で体を動かして気分転換をしたいのです。
その出してあげることが一番なのですが、色々危険なことも多いので室内で猫が気分転換できる環境づくりが重要になります。
縄張り確認
猫は縄張り意識の強い動物なので、今まで外にいた保護猫にとってはそこが自分の安心できる場所であり、そこが他の猫に荒らされていないかを確認するために外に出ようとします。
私達人間から見てみるとそこはただの外の世界でも、猫にとっては大事な安心できる場所の一つかもしれません。
その安心できる場所を他の猫に奪われるのは猫にとっては屈辱的なので、自分の縄張りを守るために一刻も早く外に出たいのでしょう。
日の光を浴びるため
猫の身体っていつもふかふかで綺麗なのは、清潔さを保つために日光を浴びているからです。
猫は太陽の光を浴びて自分の身体を清潔にたもつ習性があり、室内では日光が足りていないと猫が判断すれば外に出たがる可能性があります。
日光には猫の体内時計を調整したり、日照時間の長さによって換毛期の時期をキャッチしたりと猫にとって大事な役割がたくさんあるため、日光が足りないと猫の体調が悪くなる可能性もあるんです。
猫にとって毎日ストレスなく健康にで暮らすために日光は欠かせないもので、外に出たがるのは日光不足でコンディション悪いのが原因の可能性があります。
家の中で日光がたくさん浴びれるように、環境を整えましょう。
発情期
保護した猫が去勢・避妊手術をしてない場合、発情期の為に外に出たがることがあります。
雌猫なら大きな声で「ワオーン」と鳴きだしたり、雄猫ならよその猫の鳴き声を聞いてそわそわしたりする…これは猫の恋の季節が始まるサインであり、お互いが子孫を残そうと異性を探し求めるため、外に出ようとするのです。
これを止めるため、かならず去勢・避妊手術をし、望まない妊娠・出産を避けるようにしましょう。
保護猫を外に出すメリット・デメリット
どうしても保護猫が外に出たがって鳴くときは、もう外に出してしまおうか…と思ってしまうこともあるかもしれませんが、少し待ってください!
その前に猫を外に出すメリット・デメリットを考えてみましょう。
メリット
猫を外に出すメリットとしては
- 運動不足の解消
- ストレスがたまりにくい
- 爪とぎの回数が減る
以上が挙げられます。
しかし、猫を外に出すメリットはあまり無く、猫にとっては危険がたくさんあるので、完全室内飼いをするのを推奨します。
デメリット
猫を外に出して飼うということはデメリットが多いです。
- 交通事故にあう
- 猫同士のけんかに巻き込まれる
- ノミやダニがつく恐れがある
- 感染症をもらってしまう可能性がある
- 近隣住民からの苦情がくることがある
- 盗難や虐待にあう可能性が捨てきれない
デメリットとして猫の命にかかわることの項目が多く、交通事故に遭ってしまったり、虐待などを受けてしまうと最悪の場合は命に関わってくることもあります。
愛猫が突然理由もわからぬまま家に帰って来なくなる…そのようなことは猫を外に出さなければ避けられるので、今保護猫を外に出そうかと考えている方も、メリットとデメリットをきちんと考えた上で猫にとって一番いい方法を考えましょう。
保護猫が鳴くときの対処法
保護猫が外に出たくて鳴いている…困っている方も多いと思いますが、対処するにはどうすればよいのでしょうか?
家の中から外を見せるようにする
室内から外の景色や空気を入れ替えることによって猫に気分転換をさせることができるため、外に出たいという欲求も一時的に抑えられます。
日の当たる場所で景色を見ることができたら日光浴もできて一石二鳥ですし、猫の健康も管理できて猫に気分転換もさせてあげられるのであれば、これほど良い事はありませんね。
室内にいる方が快適であると思わせる
猫が外に出たいと鳴き始めたら、おもちゃやおやつなどを使い部屋に留まらせ、気をそらしましょう。
最初はそれでも鳴き続けると思いますが、猫が家を自分の一番安心できるテリトリーだと感じさせることが重要であり、続けているうちに外よりも家の中の方が快適だと理解します。
理解するまでが大変かもしれませんが、粘り強く家の中が一番安心であるということを教えましょう。
諦めずに根気よくダメだと言い聞かせる
猫は賢い生き物なので人間が猫が外に出ようとするたびに「ダメ」と言い続ければ、いつかは理解してくれます。
ただし、大きな声で叱りつけるのではなく、優しく「ダメ」と言い続けるようにしないと猫がストレスを感じてしまい、ますます外に出たくなるという悪循環に陥ってしまうかもしれないので、叱る時は優しく根気よく「外には出れない」ということを理解させましょう。
保護猫が外に出たがってアオーンと鳴くときの対処法のまとめ
保護猫が外に出たがって鳴くときは、猫の「外に出たい」という気持ちをそらすということが大事になってきます。
- なぜ、外に出たいのかを理解する
- 外に出して本当に良いか、メリットとデメリットを把握する
- 家にいる時に外の景色や空気を入れ替え気分転換をはかる
- 外に出たがる場合は、おもちゃやおやつを使い家の中の方が快適であることをわかってもらう
- 外に出たいと鳴くたびに「ダメ」と言い続ける
今まで外で暮らしてきた猫は、自分の縄張りを守ろうとしたり、外に出る楽しさを知っているため何とか外に出ようとしますが、外はたくさんの危険があり、できれば猫を外には出したくありません。
猫に安全で楽しい余生を過ごしてもらうためにも完全室内飼いをおすすめしますが、どうしても外に出たくて鳴く事をやめない猫には上にあげた対処法を根気よく行い、猫が外に出ないようにしましょう。