野良猫を拾ったらどうする?病院に連れていきたいけど費用はいくら?

普段、野良猫を見かけても、捨てられた子猫を見つけることなどない私が、いつもの道を歩いていると偶然、捨てられたであろう子猫を拾いました。

最初に思ったことは「猫を拾ったらどうすればいいのか」ということです。

今でこそ、この猫たちは我が家に欠かせない家族となっていますが、今、まさに捨て猫を拾ったあなたはどうすればいいか悩んでいることでしょう。

今回は「猫を拾ったらどうする?」この問題について、実体験を交えたうえでまとめてみました。

猫を拾ったらどうする?最初にすること

猫を拾ったらどうすればいいのでしょうか?

まずは猫を拾った直後にすることを見ていきましょう。

本当に捨て猫かどうか確認する

子猫の場合、段ボールに入れられ、置かれていたら人間が捨てたものとまず判断できるでしょう。

段ボール等なく道端で鳴いていたという場合は母猫が近くにいる可能性もあるため、まずは見守ってみると良いですが、

  • 明らかに痩せて病的である
  • ぐったりとし元気がない

という場合は母猫から置き去りにされている可能性が高いため、保護が必要になります。

子猫に限りませんが首輪をしている猫の場合、迷子の猫である可能性が高いので最寄りの保健所・警察に届けてください。

自分で育てられるか確認する

猫を拾ったものの、自分で飼えるかどうかを判断しなければなりません。

独り暮らしなら自分が住んでいる家がペットを飼えるかどうかを確認しなければなりませんし、家族と同居しているなら、当然家族に相談が必要になります。

ただし、残念ながら自宅では対応できないという場合は、自己判断で保護はしないようにし、保健所や保護団体へ相談しましょう。

動物病院へ連れて行く

拾った猫が弱っていたり自分で育てられる場合は動物病院に連れていきましょう。

動物病院に連れて行くまでの間は猫たちが過ごしやすい環境づくりをする

保護すると決めたら病院へ連れていかないといけませんが、すぐには難しい場合もありますよね。

そんな時はまず保護スペースを確保しましょう。

ノミ・ダニ、感染症対策のため段ボールに入れたり、キャリーバックに入れて行動制限をし、週齢が低い子の場合保温や寄りかかれるように暖かい毛布等敷いてあげたりすると良いです。

小皿にごはん・お水を入れおいておき、静かに過ごさせてあげましょう。

動物病院にかかる費用

病院受診をしたら医師の診察・身体検査・糞便検査等行われます。

特別な処置等行われない場合は500~2,000円の間で済むことがほとんどのようですが、ノミ・ダニ・腸管内寄生虫駆除の薬を使用する場合は一般的に2,000円程度必要で、それ以外に薬が必要だと3,000~50,000円程度必要な場面もあるようです。

最初の受診料とし、大きな問題がなければ5,000円前後で済むでしょう。

動物病院でかかる費用・2度目以降や今後必要なこと

猫特有の感染症にかかると致死的な状況にもなりえるため、予防接種が必要です。

まず生後42日~56日以降に初回ワクチン接種を済ませ、生後4か月までに2~4週間ごとに2回目、3回目の接種を行います。

子猫期の予防接種が完了し、成猫になってからでも追加で年に1度ワクチン接種が必要です。

捨て猫を飼うと決めてからすること

猫を飼うと決めてからは色んなものが必要になってくるので、環境の工夫を含め紹介していきます。

猫のための生活環境を整えましょう

  • 高いところやせまいところ等、安心できる隠れ場をつくりましょう。
  • 外が見える場所を作ってあげます。(安全なところから外を眺めたり、動くものを見ているのが好きな動物です。)
  • 上下運動ができるもの設置しましょう。(キャットタワーなどを置いてあげると上下運動ができ、ストレス発散ができます。)
  • 誤飲を避けるため、置くものには注意が必要。(紐、ビニール、小さな小物等誤飲のリスクのあるものはきちんとしまっておきましょう。)

猫のご飯キャットフード

週齢が小さいうちはミルクやウェットフードの方が良いかもしれませんが、1か月もすると歯が生えそろうためドライフードでも良いです。

とりあえず与えてみて、その子の好みを知るとよいと思います。

粒の大きさも好みがあるようで、以前飼っていた猫は小粒が好みでしたが、今いる2匹の猫は小粒だと食いつきが悪いです。

また餌を変えるときは胃の不調、新しい物への恐怖感や不安感の原因にもなるため、現在与えている食事に少しずつ混ぜ、1週間ほどかけて慣らすとよいでしょう。

トイレを用意してしつけをする

猫用トイレは主にノーマルトイレ、システムトイレがあります。

ノーマルトイレはトイレ容器に固まる猫砂を敷いて、毎日糞尿を取って捨てるというものなので、丸洗いし易いです。

システムトイレは下部に引き出しがついていて、シーツを敷きそこに尿がたまり、シーツは週1回交換・便の処理は毎日必要になります。

システムトイレは初期費用が少しかさみますが、我が家はシステムトイレを選択、ノーマルトイレだったころは糞尿と汚染した砂を取ると日々減り、途中で足すが汚染が気になるため砂を毎週交換していました。(月2,800円程度砂で消費。)

システムトイレにしてからはシート代がかかりますが、砂面は便のみの処理で良く、よほど便汚染がひどい砂は捨てているものの砂の消費が少なく、再三の購入の手間も省けてストレスが減り、結果としてシステムトイレを選んで大正解です。

ちなみにシステムトイレにかかる費用は、本体代約4,000円(砂+シート込み)程でした。

以後トイレ費用として我が家の場合、システムトイレ用の猫砂2リットル約1,300円(4週に1度交換)+複数ねこ用シート8枚入り約1,000円(1週間で1枚交換)がかかっています。

毎月にすると砂の1,300円+シートは月4枚使うため、500円の合計1,800円程度はかかる計算です。

その他猫を飼うのに必須なもの

  1. 爪とぎ:猫は爪とぎをする生き物で用意してあげるとよいですが、必ずしもそこでだけしてくれるとは限りません。
  2. 寝床(ペットベッド):猫が休んだりする際に準備してあげるとよいですが使ってくれないこともあります。
  3. おもちゃ:1人遊びをしたり、飼い主と遊ぶことでストレス発散になります。
  4. お手入れセット(爪切り、ブラシ、ウェットシート等):爪が伸びていると飼い主の肌に食い込みケガの原因ともなりますので時々爪を切りましょう。

換毛期などは特に毛が抜けるためこまめにブラッシングが必要で、その後にウェットシートで拭いてあげると毛ツヤがよくなります。

元野良猫今の子たちとの出会い

我が家も今の猫は元野良で、今1歳のオス猫が2匹おりハチワレの茶トラ柄の子、ハチワレの白黒柄の子がいます。

この子達は去年義母の友人づてで、譲っていただいた子で、野良猫だったお母さんが妊娠、庭で3匹の子猫を産んだそうです。

普通のごはんが食べられるようになる1か月程この方のご自宅でお母さんと過ごし、その後里親を探され我が家に声がかかりました。

猫を保護されている方からは育てられそうなら2匹くらいどうかと言われていましたが、大変なので1匹だけと伝えていたのですが、後に2匹を飼うことになります。

1匹だけ譲ってもらおうと意気込んで2匹連れて帰ってきた私たち

いよいよ子猫をもらう日になり、子供たち含め4人と義母とワクワクしながら子猫たちに会いに行きます。

小さい小さい子猫が3匹、ミャー!ミュー!ミー!と鳴いているんです、可愛くて悶え、結果うちの子にならなかったのはサバトラ君♂でしたが、3匹みんな可愛くて悩み、私と長女はすぐに手に乗ってくれた好奇心旺盛な茶トラ君が気に入ったため、この子を譲ってもらうという流れになりました。

しかし、猫好き猫育て歴20年の主人、ハチワレ白黒くんを離せず「あの、この子も連れて帰ろうか…。」と言うのです。

どちらかというと主人が絶対に1匹と断言していたのですが、白黒くんに一目惚れしてしまい離せなくなりました。

大切に育てます!と約束・お礼をし帰宅となります。

動物病院を受診しノミ駆除をお願いしたかったけれど

生まれた後から病院受診はしていないということだったので、時間を待って近所の動物病院へ向かい、経緯を説明した後ノミ駆除をお願いしましたが、診察し痩せが酷いとのことで先に点滴治療から行っていくことになるのです。

2匹とも点滴を首の付け根から人間でいう皮下注射のような方法で行われ、子猫たちは終わるまで不安で暴れるため前足を両手で握って抑えていました。

2匹の点滴が終わる頃には私の両手は後ろ足で引っ掻かれ、傷でボロボロになっており、対処として次の日から手袋を持っていきます。

子猫の体調も心配だったため、点滴に週5日毎日通いましたが2週間経ってもノミ駆除は行ってもらえず、1度聞いてみましたが「もう少し大きくならないと難しい。」としか言われませんでした。

家の中で過ごしているため、ソファにコロコロをかけるたびにノミがつくようになってしまうのです。

ごはんもしっかり食べられるし、点滴がまだ必要なのだろうか?点滴代も1週間2匹で1万円かかり、ノミも寄生虫も心配だと思い、思い切って動物病院を変え相談に行きました。

セカンドオピニオン

次の動物病院は通っていたところより少し遠いですが

  • 先生が優しくて話しやすい。
  • 治療してペットが元気になった。

という口コミを見て決め向かい、経緯を説明し相談させてもらった後、診察になりました。

こちらの先生の診たてではごはんも食べられており、生後週数も十分なためノミ駆除はできますとのことで、ノミをつけたままの方がお家も大変だし、猫ちゃんたちも不快でしょうと労わる言葉も頂けます。

初回の先生のところでの子猫の体重は400gでしたが、次の先生のところでは700㎏に増えており、とても安心したのを覚えていて、首元にノミ駆除薬を垂らして終わり、寄生虫がいないかの確認をするので1週間後以降にどちらか1匹の便を持参するように言われました。

(兄弟なのでどちらか1匹のみで良かったですが、そうではない複数の猫の場合は1匹づつ便を持参する必要があるようです。)

診察、ノミダニ駆除剤の処置を行い2匹での費用は6,000円程度ですね。

処置して数日後猫たちの体に張っていたノミはいなくなり、便からは寄生虫と思われるものが出てきており、その後便の検査でも寄生虫は見られず問題無いと言われました。

寄生虫がいなくなったからでしょうか?猫たちはますます食欲旺盛となりごはんが食べられるようになり、その後は病気等することもなく、元気に愛らしく大きくなっています。

猫を拾ったらどうする?のまとめ

  • 捨て猫を発見したら本当に捨て猫か、迷い猫の可能性も含め確認する。
  • 飼えるかどうか検討し可能なら準備をする、難しそうなら保健所・保護団体に問い合わせてみる。
  • 動物病院に連れていく準備をし、受診する。
  • 生活環境を整えたり、必要物品の準備をすることが必要です。

今回は私が今の猫を飼うことになった実体験も含めお話してみました。

捨てられる猫・危険な目に合う猫が1匹でも減ることを願います。