猫の食事回数は月齢によって変わるので、混乱してしまう飼い主さんは多いく
- 月齢が違う猫を複数飼っていて、食べなくていいときに食べてしまう
- 一気に食べきらず、ちょこちょこ食べてしまう
なども、猫の食事に関するよくある悩みです。
今回は、基本的な猫の食事回数と、それに従わない場合の対処法について詳しく解説していきます。
基本的な猫の食事回数
猫の食事回数は、月齢・年齢ごとの消化機能や、与えるフードの種類によって調節していきます。
猫の健康のために注意しなければならないのは、食事回数よりも1日の総カロリーですから、摂取カロリーの基準を守っていれば、回数に対してそこまで神経質になる必要はありません。
このことをふまえて、基本的な食事回数から見ていきましょう。
離乳期の食事回数
離乳期とは、生後6週~10週目の期間を指し、この期間の食事回数は1日5~6回が目安です。
動物愛護法では8週未満の子猫の販売が禁止されているため、離乳期の子猫を飼育する期間はごく僅かですが、この期間はかなり頻回に食事を与えることになります。
ドライフード(カリカリ)をそのまま与えることはできず、ぬるま湯でふやかして与えるため、悪くなるのが早く、置き餌ができないので、2~3時間おきに新しい食事を与える必要があり、忙しい時期です。
生後3~6か月の食事回数
この頃の食事回数の目安は、1日3~4回程度で、ドライフードをそのまま食べられるようになるので、少し多めに置き餌をして外出しても大丈夫です。
おやつも少しずつ食べられるようになるので、1日3回の食事+おやつなど、猫のペースに合わせて与え方を工夫していきます。
生後7~12か月・1~7歳の食事回数
この頃になると、1度にたくさん食べられるようになるので、1日2~3回が目安です。
毎日3回の食事を与えるのは大変なので、朝に2食分を置いて外出し、夜に1食分を与えるというのが最も習慣づけやすいでしょう。
シニア猫の食事回数
シニア猫になると、消化機能が弱ってくること、ドライフードよりウェットフードのほうが食べやすくなることから、徐々に食事回数が増えてきます。
少しずつ、何回かに分けて食べるスタイルに戻ってくるので、3~5回に分けて、様子を見ながら与えましょう。
食事回数が基本の通りにいかない場合の対処法
ここまで、基本的な食事回数について述べてきましたが、この通りにならない場合も多いです。
猫が健康であれば、食事回数がどうであれ何ら問題はありませんが、飼い主さんの生活スタイルに合わずに困るケースもあるので、そんな場合の対処法を説明していきます。
ちょこちょこ食べが直らないケース
猫をはじめ、動物は元々食べたいときに食べたいだけ食べるのが普通ですから、ちょこちょこ食べをする猫が多いのは当然です。
しかし、
- 残したキャットフードを置いて外出したくない
- お皿をすぐに片づけたい
など、ちょこちょこ食べをすることで飼い主さんが困ってしまうケースもあります。
出した分を一気に食べきってほしい時は、人間の食事と同様に、「お腹が空いている状態で」「美味しく食べさせる」ことが有効です。
我が家でも猫のちょこちょこ食べに困ったり、心配したりしていましたが、いつものカリカリの上に大好物のウェットフード(カルカン)をかけて良い匂いを漂わせることで、一気に食べるようになりました。
ちゅ~るをかけるのも効果的です。
それでも食べきらない場合は、そもそもの量を見直す必要があるので、キャットフードのパッケージを見て、適正量の下限で与えることを試してみて下さい。
子猫の食事を成猫が横取りしてしまうケース
子猫に1日3回、成猫には1日2回と決めているのに、成猫が子猫の昼食を横取りして1日3食になってしまう…というのもよくあるケースです。
その場合の対処法は以下をご覧ください。
- 子猫をケージに入れて食事を摂らせる
- 成猫と子猫の食事回数を合わせる
確実なのは、子猫の食事中はケージに入れ、食事を横取りされないようにすることでしょう。
子猫や成猫の別に関わらず、他の猫の食事を横取りされてしまう場合は、一律ケージに入れてしまうケースも多いようです。
猫を23匹飼っているお宅が「坂上動物王国」に出演されていたのを見たことがあるのですが、そのお宅では23匹の猫を全員ケージに入れて食事させていました。
我が家では、子猫の食事回数を少し早め(生後4か月頃)に2回食にしています。
野良猫出身のためか、小さい体ながら一気にたくさん食べられるので朝と夜の2回としましたが、健康上何ら問題は起こりませんでした。
2回にした理由は、もう1匹の猫がただでさえ肥満気味なのに、子猫の昼ご飯を横取りしてさらに太る危険があったためです。
何回も食べ過ぎて困るケース
1日2回にしたいのに、お昼頃になると「ご飯くれ~」とニャーニャー言ってくるケースもよくあります。
それならば、1日の給餌量を守りつつ、猫の体調や機嫌に合わせて3回にしても良いでしょう。
「ねこ自慢」に出演されていたご長寿猫の飼い主さんは、食べたいときに食事をさせ、ストレスを軽減させているのも長寿の秘訣かもしれない、と話していました。
とはいえ、何回も食事をねだられても「忙しくてあげられない」「どれだけあげたか分からなくなってしまう」という悩みもありますよね。
我が家でこの悩みを解決したのは、「自動給餌機」です。
グラム数を指定し、スマホから給餌することが可能で、さらに「何時に何グラム与えたか」をアプリで確認することができます。
このような便利グッズもあるので、是非チェックしてみてください。
猫の食事回数のまとめ
猫の食事回数は、キャットフードに書かれていたり獣医さんがお薦めしていたりと、基本的なルールはありますが、そこまでマニュアル通りにする必要はありません。
食べ過ぎにならないよう気をつけながら、いつでも新鮮でおいしい食事を与えたり、おやつで満足できるようにしたりなど、猫のライフスタイルに合わせて工夫できるようにしたいですね。
食事回数や食事量が適正なのか不安に思っている場合は、こまめに体重を量り、増えすぎていたり減っていたりしないか観察すると良いでしょう。