ちゅーるを見せただけで、普段つれない猫でもニャーニャー鳴いて追いかけてきますよね。
その姿が可愛くてついついちゅーるをあげてしまいますが、「ちゅーるは体に良くない」という情報を耳にすることもあるため、不安になる飼い主さんは多いです。
ちゅーるは本当に猫にとって良くないのか、そう言われてしまう理由や注意点、正しい与え方まで詳しく解説していきます。
猫にちゅーるは良くないのか?
「猫にちゅーるは良くない!」と強めに解説しているサイトをよく読んでみてください。
大体、「ちゅーるは危険だから、このキャットフードがおすすめ」という流れにしてアフィリエイト報酬を得ようとしていることが分かります。
そのため、この手のサイトの情報は信用してはいけません。
やはり、猫にちゅーるは良くないのかどうかは、信頼できる情報源を参考にすべきです。
私が参考にしているのは、YouTubeで猫飼いさんの様々な悩みに寄り添っている獣医さんのチャンネルや、獣医師が執筆しているサイト、かかりつけの獣医師に聞いた話です。
それらから得た、確かな情報をお伝えします。
猫にちゅーるは毎日あげてもOK
ある獣医師の方は、毎日寝る前に1本のちゅーるを与えることを習慣にしているとYouTubeの動画内で話していました。
ちゅーるを与えるメリットとしては、
- 猫生が豊かになる
- 水分補給ができる
- 嫌がる薬でも飲んでもらえる
- どんなに元気がないときでもちゅーるなら食べてくれる
ことなどが挙げられます。
獣医師の先生が、
- 正しくあげれば問題ない
- 病院でもあげている
と言っているので、そこまで不安がる必要はないでしょう。
では、次に「ちゅーるが良くない」と言われる理由を解説していきます。
ちゅーるは塩分が多い
猫がちゅーるに飛びつく理由として、「キャットフードに比べて塩分量が多く、美味しいから」だと思っている人は多いです。
しかし、4キロの猫が1日に摂って良い塩分量は約1.3g(ナトリウム換算で500m)に対し、ちゅーる1本の塩分量は0.07g(ナトリウム換算29.4mg)に過ぎません。
キャットフードより塩分が多いと思われがちですが、1日分のキャットフードには、1g強の塩分が含まれているのです。
1日1本、ちゅーるを与えたからといって、塩分の摂りすぎにはならないので、安心してください。
むしろ、塩分の摂取量が少なすぎると腎臓病になるリスクが高まりますから、必要以上に塩分をカットすることはおすすめできません。
中毒性がある
あまりの食いつきの良さに、「ちゅーる中毒になってキャットフードを食べなくなってしまうのでは?」という不安の声も多く聞かれます。
これに関して獣医師は「下手なあげ方をすると、ちゅーるしか食べなくなる可能性がある」と警鐘を鳴らしていて、下手なあげ方とは、「猫が欲しがるタイミングでちゅーるをあげる」ことです。
例えば、噛んできたり、ニャーニャーおねだりしてきたりしたタイミングでちゅーるをあげるやり方を指します。
こうすると、「猫が欲しがる→ちゅーるをあげる」という無限ループに陥り、ちゅーる摂取量が増え、キャットフードを食べなくなってしまう可能性もあるので、与える量は飼い主が調節してください。
添加物
「いなば」の説明によれば、危ない添加物は含まれておらず、安心して猫に与えることができるそうです。
それでも添加物が気になる、という飼い主さん向けに「無着色・無香料・調味料不使用」の「ピュアちゅーる」というものも販売されています。
ただし、両方試した人の口コミによれば、食いつき具合は変わらなかったとのことです。
ちゅーるは2012年から発売されており、すでにたくさんの猫がちゅーるを食べています。
万が一添加物に危険性があるものが含まれていたら、今頃どこかで問題として挙がっているはずですが、そのようなことは一切聞かれません。
猫にちゅーるをあげる時の注意点と正しいあげ方
ちゅーるは安心してあげられるおやつだということが分かりましたが、注意点もあります。
注意点を知って、正しくちゅーるを与えましょう。
あげすぎ注意!ちゅーるは1日1本まで
ちゅーるのパッケージには、「1日4本まで」と書いてありますが、その通りにするのはやや危険、獣医師の話では「あげるなら1日1本まで」がおすすめだそうです。
4キロの猫が1日に必要なカロリーは238キロカロリーで、ちゅーるを4本あげると+28キロカロリーとなり、キャットフードを規定量あげていた場合、1割ほどカロリーオーバーになってしまいます。
1割ほどのカロリーオーバーを続けると、体重が500gほど増えてしまう計算になるため、挙げる量はほどほどにしましょう。
人間主導で与える
先ほども書いたように、猫が欲しがるタイミングでちゅーるをあげることは良くありません。
- 毎晩寝る前にあげる
- 爪切りができたらあげる
のように、人間が決めたタイミングで与えるようにしましょう。
幼猫にはやめたほうが良い
子猫用ちゅーるというものも販売されていますが、ちゅーるをあげるのは生後6か月以降にした方が安心です。
塩分や脂肪分がキャットフードと比較して特別多いものではありませんが、幼猫に与えると下痢をしてしまうケースが多く、我が家の猫も、ちゅーるを食べると下痢をしてしまったので、生後6か月頃から少しずつあげるようにしました。
現在は1日1本のペースを守り、お腹の弱い猫ですが下痢などはしていません。
ちゅーる便利グッズがおすすめ
ちゅーるを手に持ってあげるのって、意外と難しいですよね。
手が汚れたり、猫がガジガジ噛んでパッケージが口の中に入ってしまったりすることもあります。
そんな場合は、セリアで売っている「しぼってスプーン」がおすすめで、手を汚すこともなく、無駄なくちゅーるを与えることができるので、我が家でも愛用中です。
猫にちゅーるは良くないのか?のまとめ
猫にちゅーるを与える時は、1日の量と与えるタイミングのルールをしっかり決めて与えるようにしましょう。
猫がちゅーるをあまりに美味しそうに食べるので、私の息子が試しに食べてみたところ、あまりの美味しくなさに大騒ぎしていました。
恐らく、塩分量があまりに少ないので、何の味もしなかったのだと思います。
塩分や添加物に心配しすぎることなく、ちゅーるライフを楽しんでみて下さい。