猫が餌を食べない時には、様々な原因があります。
私もペットショップで子猫を迎えた際、「なかなかご飯を食べない子なので、食べない時はシリンジで強制給餌して下さい」と言われたものでした。
この記事では、猫が餌を食べない原因を詳しく解説し、食べてもらうための対処法を紹介します。
猫が餌を食べない理由
猫が餌を食べない理由は、あまり心配しなくてよいものから受診が必要なものまで様々です。
餌を食べないことだけでなく、猫の体調を全体的によく観察した上で、ご飯を食べない理由を探っていきましょう。
体調不良や消化器系などの疾患
猫が餌を食べない理由として最も注意が必要なのは、消化器系などの疾患です。
人間と同じく猫も体調が良くない日もあるので、1日2日食欲が落ちる程度なら問題ないのですが、我が家の猫は、ペットショップから迎え入れた直後も、あまり餌を食べなかったことを思い出します。
「機嫌が良く、元気に遊んでいるなら心配いりません」と獣医さんにも言われ、経過観察していたところ、ある日便の中に動く虫がいるのを発見しました。
すぐに動物病院を受診し、駆虫したことで食欲が出て、体重もどんどん増えるようになったのです。
猫が餌を食べない時は、尿や便の様子、機嫌よく遊んでいるかなどを注意して観察してみましょう。
環境の変化によるストレス
猫はストレスに弱い生き物なので、ちょっとした環境の変化でも食欲が落ちることがあります。
- 新しい猫を迎えた
- 近所で工事などが始まった
- 室温が適切でなくなった
- 引っ越した
など、最近変わったことがないか考えてみて下さい。
特に、新しい猫を迎えた時の先住猫のストレスは大きいようです。
以前あるペットショップに行った際、家の猫同士が仲良しであることを伝えると「いいですね、僕は新しい猫を迎えたら、先住猫が一切ご飯を食べなくなってしまって、完全に別の部屋で飼っていますよ」と言われて、驚いたことがあります。
フードが好みでない
新しいフードに切り替えたら、食べなくなったということはありませんか?
同じように見えるカリカリやウェットフードでも、猫によって好みは色々です。
高価であれば良いというものでもなく、我が家の保護猫は、保護主さんから頂いた高級ムースは一切口にせず、寧ろ100円ローソンで購入したカリカリを好んで食べていました。
いきなり大容量を購入して食べないと悲惨なので、小分けパックのフードで、食いつきが良いものをいくつか試してみたり、カリカリの上にウェットフードやちゅ~るを載せて与えたりするなど、工夫してみましょう。
消化機能が弱い
子猫やシニア猫は、消化機能が弱いのでご飯を食べないことがあります。
カリカリをふやかしたり、ウェットフードを与えたりするなどして食べやすくなるよう工夫しましょう。
猫が餌を食べない時の対処法
猫が餌を食べない理由には様々なものがあることが分かりました。
体調不良の際は必ず受診が必要ですが、ここからは家でできる対処法について解説していきます。
落ち着いて餌を食べられる環境を作る
猫は元々警戒心が強い生き物なので、餌を食べる時も緊張しながら食べています。
静かな場所で、誰にも邪魔されず、背後に気配がない状態で食べられるようにしましょう。
壁に背を向けさせたり、ケージの中に入れたりするのもおすすめです。
たくさん遊んでお腹を空かせる
体調不良でないのであれば、お腹が空けばどんな生き物でもご飯は食べます。
室内飼いの猫は運動不足になりがちなので、広いスペースで運動できる環境でないのであれば、猫じゃらしなどを使って飼い主さんが意識的に遊んであげるように心がけましょう。
おやつを控える
餌は食べないのに、おやつは良く食べるという猫は多いようです。
人間と同じですね。
おやつは猫とのコミュニケーションのツールとして、飼い主さんも癒されるものですが、餌を食べない時はおやつを与えるのを我慢してみましょう。
特にちゅ~るは、油分が含まれており満腹感が得られるので、ご飯前にあげないように注意が必要です。
香りのよいフードを与える
猫は味覚より嗅覚でフードの美味しさを判断しているので、香りのよいフードを与えることが効果的です。
カリカリと一口に言っても、しらすが丸ごと入っていたり、かつおパウダーがまぶされていたりと、とても香りがよい種類もあります。
ウェットフードの食いつきが良いのは言うまでもありませんが、高くて継続的に買えない、という方も多いでしょう。
私もそうです。
ウェットフードは、1回に1袋使うと費用がかかりすぎるので、ほんの一口分カリカリに載せてあげるだけでも十分食いつきがよくなるので、試してみて下さい。
猫が餌を食べないのまとめ
猫が餌を食べない状態が続くととても心配ですが、猫も自分の体に必要なものがしっかり分かっています。
猫の状態に異常がなく、受診して病気などが見つからなければあまり心配しすぎる必要はありません。
どんなフードだったらたくさん食べてくれるかな?と楽しんで試行錯誤してみましょう。