猫も人間同様に食べる量に個体差があります。
食べ過ぎてしまう猫もいれば、あまり食べない少食の猫もいて、いずれの場合でも飼い主はハラハラしながら見守るものです。
この記事では少食猫の特徴と我が家の少食猫が動物病医院にて実際に受けたアドバイスをご紹介します。
少食な猫の特徴と見た目
猫は基本的に散歩などの外出がなく、なかなか飼い主さん同士の意見交換の場を持つことなく、他の猫と比べることも少なく「基準」が分かりづらいのも事実です。
「我が家の猫は他の猫と同じぐらい食べているのか?」と不安に感じている飼い主さんも多くいることでしょう。
実際に、少食が原因で痩せていると獣医に診断された我が家の猫の特徴を交えて、少食猫の特徴をご紹介していきます。
食への警戒心が強い猫は少食になりがち
我が家の猫は人懐こい性格ですが、食べ物に関しては警戒心が強い傾向があり、人間の食べ物には興味を持たず、新しいキャットフードやおやつに関しても、念入りにクンクンと匂いをチェックした後に、食べないことが多々あります。
大好きなちゅーるでさえ、5歳になっても1歳までの子猫用のちゅーるを好む徹底ぶりです。
こうした警戒心が強い猫は、あれこれフードを変えてしまうと更に少食になり痩せてしまうので、安心して食べられるフードを与えていくことで体重を安定させることができるでしょう。
「我が家の猫は痩せているようには見えないから大丈夫」はNG
まずは小食な猫の見た目についてです。
一般的に、健常な猫は毛が柔らかくフワフワしていて丸みを帯びたフォルムをしています。
お風呂に入れた時に毛がしぼんで体全体が小さくなり、あまりの変貌ぶりに驚く飼い主さんも多いことでしょう。
我が家の猫は、エキゾチックショートヘアという猫種で、通常時は毛が多く全体的に丸く、お世辞でも痩せているようには見えません。
しかし、予防接種のために動物病院に連れていった時に、獣医から痩せていることを指摘され、体重管理をしっかりおこなうように指導された経験があります。
一見、痩せて見えなくてもしっかりと日常的に体重測定をしていくことで、飼い主さんの安心へも繋がるので、ぜひ取り組んでみてください。
小食で見た目も痩せすぎている場合
人間でも見た目は普通なのに検査をしてみると様々な異常があったり、逆に太っていても健康体であったりするように「小食=病気」を言うわけではありませんが、誰が見ても痩せすぎている場合は何らかの病気や栄養失調の可能性があるので、早急に動物病院で診てもらってください。
その上で、食べさせたくても食べてくれない時は、同じ量でも栄養価の高いフードなどを与えましょう。
少食で痩せている猫に食べてもらう具体的な方法
猫が慢性的に少食な場合には、日常的にフード食べてもらう工夫をする必要があります。
もちろん、まずは動物病院で病気がないかを診てもらうことが一番大切です。
今回は、病気がない少食猫に対する獣医からのアドバイスで我が家でも取り入れている方法を3つご紹介いたします。
猫が好きなおやつをフードに混ぜて少食改善
少食猫でも好きなおやつの1つや2つはあることでしょう。
そんな少食猫には、好きなおやつをフードに少し混ぜて与えてみると、フードも一緒に食べてくれます。
この時に注意するべきことは、必ずおやつの量は販売元が推奨している量を越えないことです。
我が家では、3日に1日程度、ちゅーる1本を1日で何回かに分けてフードに混ぜて与えています。
今のところ、ちゅーるを混ぜた方がよく食べてくれますが、ちゅーるがなくてもそれなりに食べてくれるので体重もキープできて、効果が出ているようです。
少食猫に合うタイミングでフードを与える
人間同様、猫にも好む食べ方は色々あり、一度にたくさん食べるタイプ、一度の量は少量でこまめに食べるタイプなど個体差があります。
少食猫の場合は、その猫に合ったタイミングでフードを与えることで食べる量を増やすことができるでしょう。
例えば、1日2回フードを与えているがフードを残してしまう猫の場合は、一度の量を減らして回数を増やしてあげると1日の食べる量が増えることもあります。
我が家の場合、1回に食べるカリカリフードが5~10粒のこともあるぐらい1回に食べられる量が少ないので、猫に合わせて回数を増減していました。
また置き餌が原因で食べないこともあるので、こまめにフードを変えてあげることも少食改善に繋がることもあるため、在宅勤務が増えた少食猫の飼い主さんはぜひ試してみてください。
少食猫が大好きな飼い主さんの手で少しずつ与える
意外にも我が家で最も効果があったのは、5~6粒ずつ手にとってフードをあげる方法です。
我が家の猫は甘えてくるタイプではないのですが、フードにおいては警戒心が強いが故に、安心する飼い主の手で与えることが効果的だったのを覚えています。
次第に手であげなくても近くに居て食べているのを見守っているだけでも食べる量は増えたので、猫が安心して食べられる環境を作るということはとても大事なことだと実感しました。
もちろん手であげる場合には、しっかりと手洗いを事前におこなうようにしてください。
飼い主さんとしても可愛い猫と触れ合う時間にもなるので、ぜひオススメしたい方法です。
小食で痩せている猫に食べてもらう方法?のまとめ
大好きな猫が少食が原因で痩せていることを心配に思う飼い主さんは多くいると思いますが、まずは病気がないかを動物病院で診てもらうことが一番大切です。
効果には個体差があるので、さまざまな工夫をしていても少食が改善されずに痩せている場合には、かかりつけの獣医にご相談することをお勧めします。
普段から体重管理をしっかりとおこない、健康で長生きをさせてあげられるようにできることから取り組んでいきましょう。