年齢別のキャットフードの選び方とステージによる違いについて

最近では、年齢別に特化した豊富な種類のキャットフードが売られていますが、年齢別にどのような違いがあって、どれを選べばよいのでしょうか?

今回は年齢ごとのステージに適したキャットフードとその理由についてお話ししたいと思います。

年齢別に与えるキャットフードの違い

まず、猫の年齢ごとのステージはおおまかに区分けすると下記のようになります。

  • 授乳期   生後~4週目ぐらいまで
  • 幼猫期   5週目~1歳ぐらいまで
  • 成猫期   1歳~6歳ぐらいまで
  • プレシニア 7歳~10歳ぐらいまで
  • シニア   11歳~14歳ぐらいまで
  • ハイシニア 15歳以上

この年齢別にあげる餌の違いとおすすめのキャットフードを見ていきましょう。

授乳期に適したキャットフード

授乳期は、母猫が一緒にいるのであればごはんの心配はいりませんが、もし小さな仔猫を保護した場合のキャットフードについて説明させていただきます。

この時期の猫は毎日成長し体重が増加していかなければいけないので、高栄養な食事が必要になります。

仔猫といえば「ミルク」と思われる方もいらっしゃると思いますが、人間の飲むミルクは絶対にあげないで下さい

消化できない成分があるので、消化不良を起こし、あっという間に体調を崩して最悪の場合は死に至るため、仔猫には仔猫専用の人口母乳を与えて下さい。

■授乳期にオススメのフード

幼猫期に適したキャットフード

生後5週間目ぐらいから、そろそろミルクからは卒業して、離乳食を食べ始めます。

いきなりドライのキャットフードとかは食べれないので、仔猫専用のウェットフードから、ふやかした仔猫専用のドライフードとウェットフードを混ぜたりして、だんだんに固形食に慣れるようにしていくと良いでしょう。

生後1年ぐらいまではどんどん毎日成長し、おもちゃで遊んだりもし始めるので運動量も増え、授乳期以上に高栄養が必要になります。

成猫と比較して体重1㎏あたりに必要なカロリーは3-4倍にもなりますので、必ず、仔猫専用の高品質な栄養価の高いキャットフードを与えて下さい。

■幼猫期にオススメのフード

成猫期に適したキャットフード

生後1歳を迎えると成長速度もゆるやかになり、体格も安定してくるでしょう。

ただし、メインクーン、ラグドール、ノルウェイジャンフォレストキャット、ベンガル等の大型種の猫は成猫になるまで約2年かかります。

この時期は、普通の成猫用のキャットフードを与えれば問題はありませんが、年齢的に発情期を迎え、去勢手術を受けさせる飼い主さんも多いでしょう。

不妊化手術を受けた後は太りやすくなりますが、その場合は不妊化手術した猫専用のキャットフードがあるので、それを与えて下さい。

自然界で生きている動物には通常は肥満ははありません。猫にとって肥満は病気と同じです。

猫の肥満は人間の肥満同様に色々な病気の原因になり、正直、人間の肥満よりも深刻ですので気を付けて下さい。

■成猫期におすすめのフード

 

プレシニア期に適したキャットフード

猫は7歳ぐらいから人間でいうと中高年に差し掛かり、運動量も少し減り代謝も落ちてきますので太りやすくもなります。

同時に内臓の機能も少し落ちて、健康問題も少しずつ出てくるようにもなるため、猫の身体に負担の少ない高品質なキャットフードを選ぶようにして下さい。

プレシニア期におすすめのキャットフード

おすすめ①

イギリス産グレインフリーキャットフード『カナガン』



 

おすすめ②

プレミアムキャットフード『ジャガー』





おすすめ③

シニア期に適したキャットフード

10歳を超えると老いが目立ってくる子も珍しくありません。

中高年の頃よりも運動量は減り、代謝も免役機能も落ちてくるので、季節の変わり目や、昼夜の気温差で体調を崩すこともあるでしょう。

太りやすかった中高年期に比べると、運動量が減るために肩や腰の筋肉も減り痩せてきたように見える子も多く、だからと言っても高カロリーなキャットフード、特に高たんぱくなフードは腎臓への負担になるので、高齢猫専用のキャットフードを与えて下さい。

高齢猫専用のフードは、低下した運動量や代謝に合わせたカロリーと弱った関節、皮膚、認知機能等をサポートする成分が配合されています。

シニア期におすすめのキャットフード

ハイシニア期に適したキャットフード

現代では猫の生活環境もよくなり、動物医療も発達し、何よりも栄養状態が良くなったことで15歳以上の長寿猫ちゃんも珍しくなくなりました。

猫の15歳というと人間で言えば80歳前後です。

関節も弱くなり動きもゆっくりになりますし、運動量が減ることで便秘しやすくなる事や、嚥下機能の低下や歯も弱ってくるので硬いものや大きなものを食べるのを嫌がるようになる子も多く、適したフードを与えていないことが食欲低下にも繋がります。

あと猫はどうしても腎臓に負担のかかりやすい動物なので加齢と共に腎臓の機能も低下が起きることが多いです。

腎臓の機能が低下すると多飲多尿、食欲減退、嘔吐等、色々な症状出てくることもあるでしょうが、加齢と腎臓機能の低下は猫には避けれない問題ですので、異常を感じたら早めの動物病院の受診をして下さい。

シニア期は幼猫期同様に年齢ステージに適したキャットフードを与えないと健康を害する恐れがあるので、長く元気で居てもらう為には良いキャットフードを選んで与えてあげることがとても大切です。

■ハイシニア期におすすめのキャットフード



病気等で食欲の無い時に適したフード

風邪をひいたり、おなかを壊したりすると人間でも食欲が減退するのと同様に猫も食欲が低下します。

食欲減退の原因は多岐にわたり、適したフードを選ぶのは簡単ではありません。

猫ちゃんの変化に気づいてあげられるのは飼い主さんだけですので、食欲が無い、おやつも食べない、いつもと様子が違うと感じたら、様子見などせずに必ず動物病院を受診し、獣医師の指示にしたがって下さい。

食欲減退の原因が重大な病気であることも珍しくないです。

その場合は、病気治療のために療法食を指示されることもあります。

療法食は、病気治療のために成分が調整されているので、健康な子が食べたり、合っていないものを食べたら別の健康被害を誘引しますので、絶対に素人判断では与えないで下さい。

ただ、風邪程度で食欲が減退し栄養補給が必要な場合は、嗜好性の高いキャットフードを与えることをお勧めします。

■嗜好性の高いおすすすめのキャットフード

愛猫の食欲をそそる香りと味わい!プレミアムキャットフード『モグニャン』


 

グルメな愛猫も喜ぶごちそう缶詰『カナガンキャットフード ウェット』


キャットフードには「総合栄養食」と「一般食」があるのはご存じでしょうか?

実は、市販されているキャットフードには区分があり、「総合栄養食」と「一般食」に分けられています。

総合栄養食は、完全肉食動物である猫に必須の栄養成分が調整されて入っているので、総合栄養食を与えていれば栄養が偏ることはありません。

一般食は主におやつ類だと思っていただいて良いでしょう、一般食だけだとお菓子ばかり食べているのと同じになり、栄養が偏りますので気を付けて下さい。

年齢別に区分けされたフードも、その年齢に必要な成分量がきちんと配分されているので、年齢に適したフードを与えないと、栄養失調または栄養過多になります。

絶対タブーなのは、猫に他の動物のフードや安易な手作りフードは絶対に与えないで下さい。

雑食性動物である人間や犬とは違って、猫は必要な栄養素が多いのと、雑食性動物の食べるものは消化できなかったり、栄養に変換する酵素が体内になかったり、不要物であっても排出できないことがあります。

合わないフードを与えることは健康被害に繋がるので、適したフードを選んで猫ちゃんにはいつまでも健康でいてもらいましょう。

年齢別のキャットフードの選び方とステージによる違いのまとめ

人間と同じく、値段の違いはあってもあなたの愛猫が好むのであれば、市販されているどのキャットフードを与えても問題ありません。

ただ、人間と猫、大きく違うのは平均寿命が12年~18年ということです。

この長いとは言えない時間を共に生きる愛猫には一日でも健康で長生きしてもらいたいと思うのは当然のこと、であれば安価なものより年齢別によってフードを変えて、その猫ちゃんに最適なフードを与えてあげてください。