猫を病院に連れていくとき、なぜだか勘付かれて逃げ出してしまったり、挙句に大暴れされたりと、大変な思いをされていませんか?
病院に行く前から疲れてぐったり…猫を病院に連れて行くのも一苦労です。
そこで愛猫が病院に行きたがらなくて困っている方に、とっておきの対処法をお伝えします。
- 猫を病院に連れていく前にできること
- 暴れる猫を病院に連れていく方法
- 猫が病院で暴れた時の対処法
以上3つの順番で見ていきましょう。
猫を病院に連れていくのに頭を悩ませている方に役立つ情報を集めましたので、ご一読ください。
猫を大人しく病院に連れて行くための準備
猫を病院に連れていく前に、常日頃から気を付けていれば猫をスムーズに病院へ連れていくことができるんです。
キャリーケースに慣れさせる
病院へ行く時に物置からキャリーケースを引っ張り出している…そんな姿を猫に見せてはいませんか?
猫はその姿を見ると「あっ!病院に行くんだ」と勘付いて、逃げたり隠れたりしてしまうので、キャリーケースは常に部屋の中に置いておくことをおすすめします。
部屋の中に出しておいて普段から自由に使わせておけば、キャリーケースを安心できる居心地の良い場所として機能させることができますし、キャリーケースに入っていたら、おやつをあげて「この場所に入っていると良い事が起きる」と印象付けるのも大変効果的なので、猫がキャリーケースに入っていたら「いいこと」をしてあげましょう。
移動に慣れさせる
普段家の中にいる猫にとって車は未知の物であり、いざ車に乗せると興奮して鳴きだしてしまうこともあるので、猫を大人しく車に乗せるために普段から車に慣れさせておきましょう。
- 車という空間に慣れてもらうため、エンジンをかけず車に乗せる
- 車に慣れたらエンジンをかける(車は走らせない。)
- エンジンや車の音に慣れてきたら、ゆっくりと車を走らせる
最初は長距離を走らず、短い距離で走行し徐々に慣れさせていってください。
猫にも車酔いがある?
猫を車に乗せて走行中、様子がおかしいことはありませんか?
口からよだれを垂れ流していたり、泡を吹いていたり…実はそれ、車酔いかもしれません。
猫の車酔いは最初はよだれや泡を吹いたりするのですが、もっと酷くなるとうんちやおしっこをすることもあり、さらにはキャリーに入れただけでよだれが出始めるという悪循環を繰り返すことがあります。
猫の車酔いは薬や馴れで克服するのは難しいので、愛猫に車酔いの症状が見られたら車以外の手段で病院に行くようにしましょう。
病院に慣れさせる
猫の様子がおかしいから病院に行く…当たり前のことですが、病気になってから病院に行くのでは猫はいつまで経っても病院には慣れません。
ワクチンや健康診断、爪切り、歯の磨き方など普段のお手入れや猫の体調管理などで診察以外で病院に来ていれば、猫も病院に慣れることができます。
猫を長く一緒にいる為にも定期的に病院へ行き、慣れさせましょう。
暴れる猫を病院へ連れていく方法
猫を病院に連れていきたいけど、暴れて手が付けられない…そのような時はどうすれば良いのでしょうか?
病院に連れていけないほど暴れる場合は「洗濯ネット」を使う
暴れる猫は「洗濯ネット」に入れるとおとなしくなると聞いたことはありませんか?
猫は狭い空間に入ると安心するという習性があり、それを洗濯ネットで再現するとどんな暴れる猫もたちまち静かになるといわれており、実際多くの猫に効果があるようです。
ではどのようにして洗濯ネットに入れればいいのでしょう。
- 小さめの段ボールや箱の中にファスナーを開けて洗濯ネットを入れる
- 洗濯ネットの口を大きく広げた状態で猫を抱き上げて入れる
- 猫を入れたら静かにファスナーをしめる
この時の注意点として、猫の被毛や皮膚をファスナーに挟めないようにし、洗濯ネットに入れた後はすみやかに猫をキャリーケースに入れ病院に行きましょう。
ハーネスを使う
猫の動きを制御することで人間が猫の動きをコントロールしやすくなります。
注意点は素早く装着できるハーネスを使うことで、装着しにくいハーネスを使うとあっという間に猫に逃げられてしまうところでしょう。
首と胴体に手を回すだけでカチッと止められるハーネスも販売されていますので検討してみるのも良いと思います。
エリザベスカラーを使う
家にエリザベスカラーがある方に試していただきたい方法です。
猫や犬が怪我や病気をした時に首のまわりに付ける透明なアレですね。
エリザベスカラーを装着すると人間側のケガを最小限に抑えることができますので、病院に着いたときにスムーズに診察を受けることが可能となります。
ただし、エリザベスカラーを装着することにより暴れる猫もいるので、その場合は使用しないようにしましょう。
猫が病院で暴れた時の対処法
猫が病院へ行ったら急に暴れ出した…そんな時はどうすれば良いのでしょうか?
まずは飼い主が落ち着こう
暴れる猫は興奮していますので、猫の興奮を抑えるために飼い主が落ち着いて声をかけるようにしましょう。
声をかけると言っても大きな声で語り掛けず、猫が安心できるような優しい声で語り掛けてあげたり、撫でてあげると猫が安心します。
猫が興奮しているからといって大きな声で叱るように声をかけると、ますます興奮して猫が怒ってしまうので注意して下さい。
キャリーケースに覆いをかける
病院の待合室で猫がキャリーケースの中で暴れ出した時は、毛布かタオルでキャリーケースを覆ってあげましょう。
この時覆う毛布やタオルは普段使っている物が良いですが、もし無い場合は飼い主の洋服やひざ掛けなど、匂いの分かる物で覆ってあげると猫が安心します。
他の犬や猫との接触を遮断し、知らない環境や物音から猫を隠してあげることで猫のストレスが軽減されるので、猫が暴れていたり怖がっていたりする場合はキャリーケースに覆いをかけるのがおすすめです。
マイカーで待機
どうしても猫が暴れたり、鳴いたりする場合は診療の順番が来るまでマイカーで待機するのもいい方法です。
動物病院が混雑していれば、待ち時間はかなり長くなり猫のストレスも相当なものと考えられるので、マイカーで待つ場合はエアコンなど空調の管理も忘れずに行い、猫にストレスの無い快適な環境を作ってあげましょう。
暴れる猫を大人しく病院へ連れていく方法のまとめ
暴れる猫を病院へ連れていくために何をするべきか、
- 病院に連れていく前に、キャリーケースに慣れさせる
- 普段から「移動」に慣れておく
- 緊急時だけではなく、検診などで病院に連れていき慣れさせる
- 暴れる猫には洗濯ネットを使う
- 病院で暴れたら、まず飼い主が冷静に対処をする
- 猫を安心させるために行動する
猫は大変デリケートな動物であり、少しの環境の変化でも敏感に反応してしまいます。
動物病院は他のペットたちや色々な人がおり、猫にとっては未知なる環境に不安でたまらない気持ちになってしまうのも分からなくはありません。
猫の不安な気持ちを少しでも和らげるために私達にできることは何かを考えて行動したいですね。