多頭飼いに向いていない人の3つ特徴と後悔しないために抑えておきたいコツ

犬を飼っていると「この子の遊び相手にもう1頭」「可愛い仔犬と出逢ったから」など、多頭飼いを考える飼い主さんは多いでしょう。

しかし、「1頭も2頭も変わらないでしょ」と勢いで迎えるのはおすすめできません。

多頭飼いは、よく考えて迎えないと、どちらか一方を手放さなければいけない最悪の状態になってしまうからです。

この記事では、多頭飼いに向いていない人の特徴と、上手に多頭飼いするためのポイントを紹介します。

飼い主さんと愛犬が、幸せなワンコライフを送る参考にしてみてください。

多頭飼いに向いていない人の特徴

多頭飼いを始めて、「こんなに大変だと思わなかった」「こんなはずじゃなかった」と思わないためにも、事前に準備が必要になります。

後悔しない多頭飼いをするために、今の自分の状況をしっかり把握しましょう。

経済的・時間的に余裕がない

多頭飼いに向いていない人の特徴として、「経済的にも時間的にも余裕がない」ことが一番にあげられるでしょう。

なぜなら、日常的にかかる費用もお世話にかかる時間も2倍になるので、余裕がなければ難しいからです。

具体的には、

  • 毎日のフードやペットシーツ
  • 毎月のトリミング
  • ペット保険
  • 年に一度の予防接種

も2頭分がかかりますし、ブラッシングやはみがきなど、健康管理の時間も2倍かかります。

今いる子より、2頭目に考えている犬種が大型の場合は、生活費はもちろん医療費も2倍以上かかることがあり、費用に余裕がなければ、ケガや病気になった時に、十分な治療を受けさせてあげられない可能性もあるので、やはりよく考えるべき問題点です。

十分な飼育スペースがない

多頭飼いに向いていない人の特徴として、次に挙げられるのは「十分な飼育スペースがない」ことです。

愛犬に安全で心地よく過ごしてもらうためには、それぞれの専用スペースとしてケージを置く広さと室内でも遊べるスペースが必要なので、我が家では、基本的に食事、トイレ、留守番はそれぞれのケージで行っています。

健康管理のための食事の食べ具合、排泄の回数や状態を見る目的と、留守番中のいたずらと事故防止のためですが、ケージ3つは大きなスペースが必要です。

将来的にフリーで飼育する場合でも、トイレトレーニングなどのしつけにはケージを使った方がスムーズに進みますし、飼い主さんの目が離れる間だけでもケージに入れることでトラブルを回避できるため、まずは、愛犬が自分のスペースとして落ち着ける場所を確保できるか、考えてみてください。

先住犬のしつけができていない

多頭飼いを考えたとき、先住犬のしつけができているか見直してください。

もし、先住犬の何らかのしつけに関する悩みごとがあれば多頭飼いを始めるのは見送りましょう。

先住犬に問題があっても「次の子はしっかりしつけをする」と考える方はいますが、実際には先住犬のまねをして、飼い主の悩みが2倍になるのは必須です。

特に、吠え癖や噛み癖などは、まわりにも迷惑がかかり、飼い主さんにとって大きなストレスになってしまうので、「楽しい多頭飼い」ではなくなってしまいます。

まずは、今いる子との信頼関係をしっかり築き、成犬になってからのしつけは時間がかかることも多いですが、困りごとはしつけ直し、根気よく続けてみてください。

上手に多頭飼いをするポイント

多頭飼いを成功するために、気をつけたいのが「性格・犬種・年齢」で考える犬同士の相性です。

相性が良くない場合、飼い主さんにも愛犬たちにもストレスになるのでよく見極めましょう。

先住犬は多頭飼いに向いているか

多頭飼いを始めるにあたり、最も重要なことが「先住犬の性格」です。

多頭飼いに向かない性格の子にとって、新しい子を迎えることは強いストレスになり、ときには攻撃的な行動につながってしまうのでしっかり考えてみましょう。

多頭飼いに向かない先住犬の性格とは、

  • 他の犬に対して、攻撃的な性格

散歩や公園で他の犬に合った際、離れていても吠えたり近づくと唸ったりするなど、敵意を見せる子は、新しい子を受け入れられない可能性が高いでしょう。

  • 飼い主さんへの独占欲や依存心が強い性格

とても甘えん坊で、依存心が強い子は、「自分だけの飼い主さんだと思っていたのに取られた」と感じて、仲良くできない事もあるので、新しい子を迎える時は注意が必要です。

  • 年齢差が大きい

先住犬がのんびり過ごしたいシニアの場合は受け入れやすいのですが、遊びたいばかりの仔犬が長時間一緒では疲れてしまい、ストレスになってしまうので飼い主さんの配慮が必要になります。

先住犬が穏やかで友好的な場合は、それほど神経質にならなくても大丈夫ですが、上記にあてはまる場合は、しっかり考えなければいけません。

また、2頭目に考えている犬種も重要で、あまりに正反対な性質を持つ犬種より、先住犬と同じ種類の方がうまくいきやすいのですが、ただし、攻撃的な性格の場合、同じ犬種でも多頭飼いはやめておきましょう。

犬の多頭飼いに向いていない人のまとめ

  • 経済的・時間的に余裕がない
  • 十分な飼育スペースがない
  • 先住犬のしつけができていない

せっかく多頭飼いを始めるなら、みんなが幸せにならなくてはいけません。

「こんなはずじゃなかった」と思わないためにも、事前の準備や環境をしっかり整えて、「楽しい多頭飼い」を始めてみてください。