生まれたての子猫の育て方!生後0日から3か月までのそれぞれの注意点

春のこの時期は仔猫の誕生の季節です。

読者の皆さんの中にもペットショップで可愛い仔猫を見かけたり、中には小さな仔猫を保護される方もいると思います。

生まれたての子猫には「母親のミルクの代わりに牛乳をあげておけば大丈夫」、なんて思っていませんか?それは大間違いです。

今回は、生後ゼロ日から3か月ぐらいまでの仔猫の飼育の仕方についてお話ししたいと思います。

月齢別生まれたての子猫の育て方について

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ペットショップで販売されている動物は生後8週間以上ですので、自分でご飯も食べることも排泄することもできます。

でも、もしも、とても小さい仔猫を保護してしまったら?

まずは、とても小さな仔猫を保護した場合の育て方と注意点を説明します。

生まれたて生後0日から2週間ぐらいの子猫の育て方と注意点

生後0日の仔猫に出会うことなんて家庭で飼っている猫が出産しない限り無いのではないかと思われるでしょうが、それが意外と生まれて間もない仔猫を保護される方はいます。

家庭で飼われている猫が出産された場合は、母猫がいるのでまず心配はありません。

でも、もし、生後間もなない仔猫を保護してしまったら?

え?母猫は?お外の仔猫にだってお母さんはいるでしょう?と思われるでしょうが、色々な理由で母猫がいなくなってしまうこともあります。

母猫がいなくなる理由は主に、

  • 自分のご飯を探しに出て事故にあったりして動けなり、仔猫のところへ帰れない。
  • 育児放棄

育児放棄の場合は、単純に母性がわかなかった場合と、仔猫が人間に触られ、人間の匂いがついてしまったために育児を放棄することがあります。

ですので、もしお外で仔猫を見つけた場合は、むやみやたらに触らず離れたところから母親猫が現れないか、様子を見て下さい。

母親猫も、自分の仔猫の近くにいる人間の様子をうかがっているかもしれないので、いったんその場所から離れることをお勧め致します。

数時間過ぎても仔猫だけのようであれば、保護しても良いでしょう。

通常は頻繁に授乳をするので、数時間母猫が戻らないということは、戻ってこない可能性が高いと思われます。

生後間もない仔猫を保護した時の注意点

  • 保温、何よりも保温です、身体が濡れている場合は拭き、火傷しないようにドライヤーの低温で乾かしてあげて下さい。
  • 絶対にお風呂には入れない、お風呂は禁忌です!
  • 汚れてる場合は蒸しタオル等で根気よく汚れを落としてあげて下さい、濡れたままは厳禁。
  • 牛乳や人間の飲むミルクはあげないで下さい、消化不良を起こし命にかかわります
  • 動物病院が営業している時間内であれば、動物病院へ行きましょう

■保温の重要性

保温が重要なのは、仔猫は体温が下がると食欲も身体全体のエネルギーもあっという間に低下し、命にかかわるからです。

身体が濡れたままでは、体温がどんどん奪われます。

お風呂がダメなのは、体力の消耗が激しいからです、人間も衰弱しているときは入浴は重労働ですよね?

だから必ず体温を維持するために保温して体温を一定に保ってあげましょう。

■牛乳や人間の飲むミルクをあげてはいけない意味と動物病院に連れていく理由

人間のミルクには猫が消化できない成分がありますし、弱い仔猫が消化不良を起こしたら本当に命に関わります。

動物病院へ行くことがなぜ大切なのかというと、もし仔猫が長い間飢餓状態であった場合や、脱水が見られた場合は素人が回復させるのは難しいからです。

特に飢餓状態が長かった場合、急に高栄養の人口ミルクを与えたりするとリフィーディング症候群と言って、急に栄養が体内に送り込まれたことにより、体内の代謝が変わり具合が悪くなることがあります。

時には死に至ることも、、、ですから獣医師に現状を見て貰い給餌や飼育していく事で必要な指示を仰ぐことは重要です。

動物病院で全身の状態を見てもらい、身体に異常が無いか見てもらうこと、寄生虫がいれば駆虫してもらうことはこれから飼育していく上でとても大切なことなのので、必ず動物病院へ連れて行ってください。

仔猫は生まれたばかりの体重はだいたい100g前後です。

順調に成長させるには飼い主さんにも頑張っていただかないといけません。

生後直後から、2週間目ぐらいまでは数時間おきに授乳と排泄が必要になるので、夜も数時間おきに起きなくてはいけなくなります。

この時期は1回にだいたい4mlから10mlの人口母乳を1日に8回から12回給餌してください。

給餌の際は給餌用のシリンジもしくは子犬仔猫用の哺乳瓶を使い、使用した後は食中毒予防のために必ず清潔に保ちましょう。

給餌をした後は、排泄介助も必要です。軽く濡らしたティッシュペーパーなどで、排泄口を軽くトントンと刺激してあげて下さい。

健康であれば、毎日どんどん体重は増加し生後1週間で、150g~200g、2週間目で200g~300gに達していれば順調に成長しているといるため、キッチンスケールで良いので、成長管理のために体重は毎日測定しましょう。

もし、体重の増加が止まったり食欲が落ち体重の減少があった場合は様子見などせずに必ず動物病院を受診してください。

生後1週間から2週間で目は開き、耳も聞こえるようにはなりますが、まだまだか弱いので強い光や大きな音で刺激はしないように気を付けましょう。

生後2週間から生後4週間ぐらいの仔猫の育て方と注意点

生後2週間位を過ぎると、顔つきもだいぶしっかりし、動きも活発になりよちよちと歩き始め可愛いくなります。

生後2週間から4週間目ぐらいもまだ普通の食事ではなくミルクを与えて下さい。

授乳の回数は1日に4回から6回ぐらいで、1回の給餌量は15ml~欲しがるだけあたえてもよいです。

ただし、与えすぎるとおなかを壊す原因にもなるので、排泄介助の時に食べてる量と排泄量が妥当か注意を払って気を付けてあげてください。

この時期の適正体重は、3週間目で300gから400gぐらい、4週間目で400gから500gに達していればおおむね順調です。

あと、この位の時期から好奇心も芽生えてくるので、活発な子は大冒険に出ようとするかもしれません、自由にしておくと家具と家具の隙間に入って出れなくなったり、ケガをしたりすることもあるかもしれないので、自由に動き回れるような状態にはしない方が良いですね。

生後1か月の子猫の育て方と注意点

生後1か月もすると歯も生えてきて、そろそろ離乳食の練習時期になります。

いきなり固いドライフードは食べられないので、ミルクと併用しながら仔猫用のウェットフードを与えてみましょう。

今までミルクを飲んでいた子がいきなりお皿からの食べ方が分からない場合もあるので、そのような場合は人間が少しづつ食べ物を口元に持っていってあげることで、食べ方を習得します。

自分でお皿からご飯を食べれるようになったら、ウェットフードに少しづつドライフードを混ぜて慣らしていくと良いでしょう。

仔猫は成猫に比べて約3-4倍の栄養が必要ですが、身体が小さいので沢山の量は食べられないので仔猫専用フードは高栄養で必要な栄養素が補えるようになっています、必ず、仔猫専用フードを1日3-4回与えて下さい。

この月齢になると自分で排泄も出来るようになるので、トイレトレーニングも始めましょう。

トイレはちゃんと猫専用のものを用意し、仔猫が安心して排泄できるように落ち着いた場所に設置してください。

仔猫は食事をしたらすぐに排泄する子が多いと思います、床の匂いを嗅ぎながらウロウロしたらトイレを探しているサインなので、慌てずにトイレまで連れて行ってあげましょう。

猫は、早ければ一発でトイレを覚えますので、他の動物よりはトイレトレーニングの楽な動物です。

■おすすめの猫用トイレ


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生後2か月-3か月目の仔猫の飼育の仕方と注意点

この頃になると離乳もできフードもドライフードも食べれるでしょうし、活発に動き回るので、引き続きケガや事故には気を付けて下さい。

兄弟猫がいれば活発にじゃれあい遊びまわるので、安全な猫用のおもちゃや小さめのキャットタワーを準備してあげるのも良いでしょう。

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ペットショップから仔猫を迎えた場合も、これぐらいの月齢の子が多いと思います。

生後2か月目で600g-800g、生後3か月目で1kgから1.5㎏であれば適正体重で健康に順調に成長していると判断して良いです。

成長速度は緩くなったとは言え、まだまだ成長もしますし、活発になり活動量も増えていくので、生後1年ぐらいまでは1日3-4回に分けて与えて下さい。

ペットショップから迎えた子であれば、必要な寄生虫の駆除予防、混合ワクチンの接種等は済んでいるかもしれませんが、保護した子は飼い主さんが準備しなくてはいけません。

体重800gを超えたら、だいたいのノミダニの予防薬や混合ワクチンの接種が可能になります。

ノミダニ予防薬も混合ワクチンも可愛い仔猫ちゃんを怖い病気から守るものなので必ず実施しましょう。

予防薬も混合ワクチンも種類があるので、動物病院で獣医師に相談しながら選ぶと良いですね。

生後3か月以降の子猫の育て方

生後3か月を過ぎても、生後1年までは仔猫です。

ノルウェイジャンフォレストキャット、ラグドール、ベンガル、メインクーン等の大型種の猫の場合は成猫になるまでなんと約2年と言われています。

成猫のなるまでは、人間の赤ちゃんと同じで気候や環境の体調も崩しやすかったりする、いつもと様子が違うと感じたら動物病院へ行きましょう。

まだまだ色々なことを学ばないと分からない子供と一緒です。

仔猫は危ないか危なくないかの判断もできないので、飼い主さんは仔猫が事故にあったり怪我したりしないように家具の配置や置物には注意を払ってください。

■仔猫ちゃんにおすすめのフード&グッズ

 

生まれたての子猫の育て方のまとめ

  • 生まれたばかりの子猫は何よりも保温が重要
  • 汚れは蒸しタオル等で根気よく汚れを落として濡れたままは厳禁
  • 牛乳や人間の飲むミルクは厳禁
  • 必ず動物病院で診てもらう

生まれたての子猫はとても可愛いですが、人間の赤ちゃんと同じで扱いは慎重にしてください。

特に拾ったばかりの子猫には牛乳などは消化不良を起こし命に関わるので、絶対に与えてはいけません。

そしてウェットフードに少しづつドライフードを混ぜて慣らしてあげて、トイレトレーニングなどの基本的なしつけが出来れば一安心です。

あとは思う存分、猫ちゃんと遊んであげて、楽しい毎日を過ごしましょう。