あなたは、今日も猫を撫でていますか?
猫を撫でると気持ちよさそうな顔をしたり、ゴロゴロと喉を鳴らしたり…撫でているこちらが癒されますよね。
でも猫を撫でている時に突然噛まれたり、そっぽを向かれたりと、愛猫の気持ちがよく分からなくなることも多々あるもの。
そこで今回は猫が撫でられて嬉しい場所、撫でられるのが苦手な場所を紹介します。
- 猫が撫でられると嬉しい場所
- 猫が触られるのが苦手な場所
- 猫を触る前に確認すること
以上3つの順番で紹介します。
猫が触られて嬉しい場所を知っておけば、猫とうまくコミュニケーションをとる事ができ、愛猫とますます距離が縮まること間違いなし。
猫が撫でられると嬉しい場所
猫が撫でられると嬉しい場所はどこなのでしょうか?
顔周り
眉間や口の周り、あご、喉元などを撫でられるのが好きな猫は多いです。
母猫が子育てをする時に子猫の口の周りを舐めてあげるので、その名残で口元を撫でられるのが気持ちよいと感じる猫もいるのでしょう。
喉元も猫は自分では舐めて毛づくろいのできない場所なので、撫でられると嬉しい場所の一つであり、撫でてあげると嬉しい顔をします。
後頭部
猫の耳の後ろから首のあたりまでの後頭部は猫が撫でられてもあまり抵抗の無い部分であり、実際この部分を撫でられると嬉しそうにする猫が多いのが後頭部の部分です。
後頭部を撫でる時は毛の流れに沿って優しく撫でてあげましょう。
背中
背中は猫が自分で毛づくろいをできない部分なので、撫でてあげると喜びます。
特に換毛期などは抜け毛が増えるので、ラバーブラシなどで背中を撫でてあげると猫もすっきりとして気持ち良さそうです。
ただし、お腹に近い方を撫でてしまうと嫌がる猫もいるので、撫でる時はお腹に近い方では無く、背中を毛流れに沿って撫でましょう。
腰
腰を撫でたり、叩くようにポンポンすると喜ぶ猫の姿を見た事がある方は多いのではないでしょうか?
これは猫のしっぽの付け根が刺激されるためで、しっぽの付け根にはたくさんの神経が集まる場所であり、大変敏感な場所です。
しっぽの付け根を叩くようにトントンされるとその敏感な場所が刺激されるので、その刺激が好きな猫は思わず腰を高く上げてしまうのですが、この刺激を嫌いな猫もいますので、トントンする時は猫の様子をよく観察しましょう。
猫は撫でられるのが苦手な場所がある
身体を撫でられるのが好きな猫も多いですが、中には撫でられるのが苦手な場所も存在します。
お腹
仰向けで寝てる、ふわふわな猫のお腹…思わず撫でてしまいたくなりますが、実は猫はお腹を撫でられるのがあまり好きではありません。
もちろんお腹を撫でられて喜ぶ猫も存在しますが、多くはお腹を撫でられると嫌がることが多いと思います。
なぜ、お腹を撫でられるのが苦手なのかというと、猫にとってお腹は「急所」であり、内臓が骨で守られておらず隙だらけの状態になるので本能的にお腹を守りたがる習性があるからです。
猫が撫でさせてくれるのなら良いのですが、撫でさせてくれない時は無理に触るのはやめましょう。
足先
足に傷を負うと狩りができなくなったり、敵から逃げられなくなったりしてしまうため、足先については猫は敏感に反応します。
爪切りを嫌がるのも、足先が敏感であるということが理由です。
もし、子猫の時から足先に触るのを慣れさせたいなら、遊び疲れて寝ている時に優しく体中を触る習慣をつけると猫は慣れていきますが、子猫が目覚めて嫌がるようであればそこで止めるようにしましょう。
しっぽ
しっぽはとても敏感な部分であり、脊髄や神経と繋がっているため損傷すると命に係わることと共に敏感であるがゆえに痛みを感じやすい部分です。
そのため、撫でられるのを嫌がる猫が多いので、触るのを嫌がる時は無理に触らないようにしましょう。
肉球
プニプニでかわいい肉球ですが、実はたくさんの神経が集まる場所であり、とても敏感です。
クッションやセンサーの役割をしたり、汗をかいて体温調節をするなどたくさんの役割が肉球にはあります。
猫が寝てる時やリラックスしてる時は触らせてくれることもありますが、あまりしつこくしないように心がけましょう。
猫を撫でる前に確認しよう
人間は猫を撫でる準備はできていますが、猫はどうなのか…撫でて良いサインが出ているかどうかを確認しましょう。
気分をチェックしよう
猫の機嫌の悪い時に撫でてしまうと運が悪いと噛まれることがあるので、機嫌の良い時にコミュニケーションを取るようにしましょう。
例えば猫が自分の方から寄ってきた時、リラックスをしている時などは猫を撫でるチャンスなので、猫が気持ちよくウトウトしている時などにさりげなく撫でてあげると喜ばれます。
ただし、猫が熟睡している時は眠りの妨げとなる事があるので撫でるのをやめた方が良いでしょう。
猫を驚かせない様にしよう
急に冷たい手で撫でられたり、力強く撫でられたりすると猫は驚いてしまい、撫でられるのを不快に思ってしまうことがあります。
猫を驚かせないために、急に撫でない、手を温めるなどの対策を行いましょう。
しつこく触らない
最初は気持ちよく撫でられていたのに、急にガブっと噛まれた経験がある方も多いと思いますが、これは猫をしつこく撫でていた時によく起こる反応で「愛撫誘発性攻撃行動」というものです。
猫が満足しているのに、それ以上に撫でられてしまうと猫にとっては「もういらないよ~」となってしまい、飼い主の手を噛んでしまうのです。
飼い主の手を噛む前に、猫は必ずサインを出しています。
- ぐいぐい頭を押し付けて来なくなる
- しっぽをぶんぶんと振り始める
- イカ耳になる
上記の動作が見え始めたら、撫でるのを止めましょう。
姿勢を低くしよう
猫よりも高い位置から撫でようとすると、猫に逃げられることがあります。
また、上から手を伸ばした時に猫が撫でられる気分では無いと噛まれたり、じゃれて取っ組み合いになることがあるので、猫を触る時は姿勢を低くし、横から手を伸ばして撫でるようにしましょう。
猫が撫でられると嬉しい場所と苦手な部分のまとめ
猫が撫でられて嬉しい場所はたくさんあることが分かりました。
- 猫は自分で毛づくろいできない場所を撫でてもらうのが好き
- 猫にも撫でられるのが苦手な場所がある
- 撫でる前に、猫とコミュニケーションが取れる状態かを見極める
猫は飼い主に撫でられるのが大好きな動物であり、猫とコミュニケーションを取ることで人間も猫も幸せな気持ちになります。
猫が撫でられて嬉しい場所をたくさん撫でてあげて、愛猫と濃密な時間を過ごしましょう。