日々の疲れを癒してくれる猫、そばに居てるだけで笑顔が溢れてきますね。
「すでに1匹飼っているけど、多頭飼いをしたい!」「多頭飼いをしたのはイイけどトイレの粗相をするようになって困っている。」
そんな経験はないでしょうか?
- なぜ多頭飼いをすると粗相をするの?
- 猫の粗相を防ぐには?
- 猫の多頭飼いをする場合に注意することとは?
など、実体験を踏まえてまとめてみました。
猫を多頭飼いをすると粗相をする理由と原因
猫の多頭飼いでおこる粗相で困るのが、不適切な排泄で「尿マーキング」によるものです。
その原因を見ていきましょう。
- 自分のテリトリーを見知らぬ猫から守る
- 猫同士の相性
- トイレに見知らぬ猫の匂いがする
- 新しい猫と飼い主の取り合いになる
- 恐怖や不安
- 泌尿器系の病気
これらが原因とされていて、トイレではなく布団の上や繊維系、ソファーなどに粗相をするようになるんですね。
原因を取り除いてあげれば、猫の多頭飼いでの粗相も防ぐことができるようになります。
猫が粗相をしたときの対処方
猫の粗相は、見知らぬ猫から自分のテリトリーを守るためや様々な原因があると分りましたが、この粗相の対策を見ていきましょう。
粗相させないための工夫をする
猫の多頭飼いをすると、今まで長く1人で過ごしていた先住猫は、新しい猫との相性が悪く不安と恐怖から自分のテリトリーに新しい猫が入って来ることを好まないため、見知らぬ猫がやって来ると自分のテリトリーを守るため粗相をします。
粗相をした布団を洗濯したり、粗相場所の匂いを消しても先住猫にとっては本能的な行動によるものなので、粗相をさせないための工夫をしていきましょう。
粗相をする前に排泄を終わらせる
猫のトイレの回数は、平均的に尿1日2回、排便1日1回のリズムで行われるといわれています。
先住猫の排泄が終わるまでは、粗相の場所に入れないようにしましょう。
そうすると1日の排泄が終わると粗相をしなくなり、排泄を終わらせたら、要するにお気に入りの場所に入れてもらえるので、コレを繰り返すことで飼い主との生活のリズムにも慣れていきます。
先住猫の安心する場所を作ってあげる
自分のテリトリーを守るために粗相をするのが原因であるように、新しい猫への恐怖やテリトリーを取られる不安を解消させる必要があります。
先住猫が安心して、落ち着く場所を作ってあげることが大切ですね。
- 段ボール箱に丸い穴を数カ所開けて猫ハウスを作る
- お気に入りのキャットタワーを新しい場所に設置する
- 先住猫の匂いのついた毛布などを使う
箱は、猫にとって狭い場所で安心ができ好奇心をそそる物で、猫の野性的な本能から獲物や敵から身を守り、安心ができる狭い場所を好むといわれています。
段ボール箱には、毛布を入れるだけで寝床にもなり、数カ所穴を開けると手作りの猫ハウスとしても使えますね。
今まで、使い慣れたキャットタワーなども設置場所を変えるだけで興味や関心を持ってくれるし、気に入って寝転んでくれる床に先住猫の匂いがついた毛布を使うとリラックスしてくれるでしょう。
また、一回の対策で終わるのではなく猫の様子や行動を観察しなが猫のきもちになって箱などの設置場所を変えていくことで落ち着いて安心をして過ごす場所が見つるというわけなんですね。
先住猫と新しい猫のトイレは別で用意してあげる
多頭飼いをした場合は、猫の数プラス1個のトイレを用意する必要があります。
新しい猫は元から設置してあるトイレでも問題なく使ってくれるかもしれませんが、先住猫の場合は知らない匂いがすると、今まで使っていたトイレで排泄をしなくなり、それが粗相の原因になる場合があります。
これを防ぐには新しい猫が先住猫のトイレに臭いをつけないように新たに別でトイレを用意し、先住猫のトイレとは別の場所に設置して新しい猫のトイレ訓練を行いましょう。
私の家には、3歳になる1匹のメス猫が居ましたが、メスとオスの2匹の子猫を3ヶ月の間隔で迎えてトイレを4つ用意ました。
最初の頃は1匹の子猫が後から来た子猫に対して警戒をし粗相をしていましたが、トイレの砂を色々と試したことで、粗相が改善し子猫の月齢も近いこともあり、新しいひとつのトイレで訓練をすると2匹とも同じトイレで排泄をしてくれるようになった経験があります。
猫は人間と同じく綺麗好きなので、トイレを別にしてあげるだけで効果抜群です。
猫と遊ぶ時間をつくりましょう
猫は今までの環境が変わるだけでストレスを感じやすい生き物なので、新しい猫を迎えたことで飼い主の取り合いになり猫にとってはストレスになります。
無理矢理遊んだり抱っこしたりすると逆効果になることもあるので、猫から近寄ってくるまで待ちましょう。
あなたの愛猫の性格にもよりますが、猫が寛いでいたり、眠ているときは無理に遊ばないように注意し、猫から近寄ってきたらたくさん遊んであげてください。
猫が新しい環境に慣れるまでは過度に構わず、慣れてきてからスキンシップを取っていきましょう。
猫がトイレ以外で粗相をするのは病気のサインかも
多頭飼いをすることで、猫が粗相をするのは猫同士の相性にもよりますが、粗相の原因が泌尿器系の病気の可能性もあります。
猫は結石ができやすく、泌尿器系の病気にかかりやすい生き物で主な症状として、
- トイレ以外での粗相
- 尿の回数が多い
- 尿の色が薄い
- 尿の量が多く増えた
「尿結石」「膀胱炎」などの病気が原因である場合も考えられるので、いつもと違った様子の場合は動物病院で獣医さんに相談してみてください。
私の飼い猫の場合、浄化水を与えていたことで尿にキラキラ光る結晶のような物が混ざっていたことがあり、水道水に変更することで病気にならずに済んだ経験をしました。
これらのことが原因で、尿の回数が増えてしまい留守中のトイレ清掃が行き届かずトイレ以外での粗相が増えた原因だったのです。
猫が多頭飼いをすると粗相をする対策のまとめ
- 粗相場所で排泄をする前に排泄を終わらせる
- 安心して過ごす場所を作ってあげる
- 先住猫と新しい猫のトレイは別で用意する
- 猫が、遊んで欲しいサインを出したら遊ぶ時間をつくる
- 粗相が改善しない場合は病気のサインかも?獣医さんに相談する
猫にとって多頭飼いは、飼い主が思っている以上に負担を与えるため猫の気持ちを考えつつ新しい猫を迎える準備を進めてください。
猫の粗相は、自分のテリトリーを示す、守るための行動で猫にとっては本能的な行動です。
時間をかけて猫と向き合うことで、時間薬という薬が先住猫と新しい猫との生活に慣れてくれるでしょう。