猫を多頭飼いする、猫を飼っている方なら誰でも思う夢ではないでしょうか?
仕事から帰ってきたら、猫が並んで猫団子状態で寝ている…考えただけで心がワクワクしますが、実は多頭飼いは良い事ばかりではありません。
猫が複数匹いれば色々あるもので、取っ組み合って蹴り合いの喧嘩をすることもあり…さっきまで仲良くしていたのに、なぜ喧嘩をするのだろうと不思議に思うこともしばしばです。
そこで今回は「猫が喧嘩をする理由と止めさせる方法」を考えてみました。
- なぜ?猫が喧嘩をする理由
- どうする?猫の喧嘩を止めさせる方法
- 猫が喧嘩でけがをしてしまったら…
以上の3つの項目を紹介します。
これを見れば、猫がなぜ喧嘩をするのかが理解できるようになり、愛猫を見る目も変わるかもしれません!
猫の習性を理解して、楽しい猫ライフを送りましょう!
猫が喧嘩をする理由
猫はなぜ喧嘩をするのか、その理由に迫ります。
縄張り争い
猫は縄張り意識の強い生き物であり、ホームテリトリーと呼ばれる生活圏やハンティングテリトリーと呼ばれる狩猟圏を持って生きています。
ホームテリトリーは猫がご飯を食べたり睡眠を取ったりする大事な空間であり、ここに入っていいのは飼い主と顔見知りの同居猫だけで、よく知らない猫が自分のホームテリトリーに入ってくると、猫同士で激しい喧嘩となり、縄張り争いが発生するのです。
ハンティングテリトリーはホームテリトリーほどの強い縄張り意識はありませんが、やはり侵入してくる猫がいると喧嘩に発展する可能性が高くなるでしょう。
雌猫を巡って
発情期の猫が野太い声を出してオス猫を誘っている場面を見たことありませんか?
この時メス猫は特有のフェロモンを出して、複数のオス猫を引き寄せて競わせ、その中でも一番強いオス猫と交尾をしようとします。
去勢をしていないオス猫はメス猫を求めて自分の縄張りを広げていき、他のオス猫と縄張りが重なり合うと、激しいオス猫同士の喧嘩に発展するのです。
繁殖期のオス猫は子孫を残そうとする本能から、気が荒く喧嘩っ早い性格になるので、この時の喧嘩は血を見るような激しい喧嘩になる傾向があります。
相性が良くない
多頭飼いをしている時、猫同士の相性が良くないとたびたび喧嘩が起こります。
猫は本来、縄張りの中で単独行動を好む生き物で室内で飼っている場合は家の中全てが猫の縄張りとなるのですが、多頭飼いをしていると他の猫と縄張りが被ってしまい、猫同士の相性が悪いと喧嘩に繋がることがあるのです。
猫同士の力関係が決まっていない状態でも喧嘩が起こる可能性がある為、注意が必要となります。
じゃれあってたはずが…
さっきまで仲良く遊んでいたのにいつの間にか本気の喧嘩になっている…多頭飼いの方ならおなじみの光景ですね。
これはじゃれ合って遊んでいたはずが気分が高揚してしまい本気モードに突入してしまったという現象で、多くは放っておけば収まります。
首に噛みついて離れない、ウーッとうなり声をあげる仕草が見られたら、本気モードに入りつつあるので飼い主が仲裁に割って入って2匹を引き離してあげましょう。
猫の喧嘩を止めさせる方法
猫同士が本気で喧嘩を始めたら、私達はどうすれば良いのでしょうか?
お互いの姿を見えなくする
猫たちが本気で睨み合っていたら、猫と猫との間に板や段ボールなどを立てて、お互いの姿を見えないように隠してしまいましょう。
最初は収まらず、すぐに喧嘩を始めてしまいそうになりますが、何回か繰り返すことによって、猫も落ち着きを取り戻すことができます。
無理に引き離そうとすると、人間側が怪我をしてしまうことがあるので落ち着くまで待ってからそっと引き離すのが吉です。
興味を逸らす
軽い喧嘩なら無理に止めさせようとせず、興味を逸らすのもいい方法です。
特に家猫同士の喧嘩の理由は些細なものが多いので、飼い主もその喧嘩に参戦するような心づもりで一緒にじゃれ合いましょう。
おもちゃなどで遊んであげながら、猫の気分が変わるまで待ってあげるとじゃれ合いも落ち着き、喧嘩も収まることが多いので、猫の気が済むまで遊んであげるのも良いと思います。
劣勢の猫を助ける
体格の小さい猫、気の弱い猫、新参猫は先住猫からの喧嘩のターゲットになりやすいので、じゃれ合いで余りにも劣勢に立たされていたら、劣勢に立たされている猫の方を抱っこしてあげましょう。
ただし、やりすぎると他の猫からの嫉妬を買い、今度は本気でいじめられてしまいますので、程々に。
立場の弱い猫の為にキャットタワーなどの逃げ道があると、じゃれ合いをかわすことができるようになるので、お試しください。
別々の部屋で隔離をする
新しい猫をお迎えした時、先住猫と喧嘩になることがあり、お互いにストレスが溜まる時は、可能な限り別々の部屋で隔離をしてあげましょう。
そのうち慣れてくると怖さよりも好奇心の方が勝ってくるので、その時に落ち着いて対面させると、徐々に猫同士の距離感が縮まってくるはずです。
それまで気を配らなければいけませんが、相性が悪くなければいずれは一緒に暮らせるようになりますので、頑張りましょう。
猫が喧嘩でケガをしてしまったら…
猫が喧嘩をしてケガをしてしまった!という時の対処法とは?
けがの程度を確認する
喧嘩をした直後の猫は興奮状態なので落ち着くのを待ってけがの確認をして下さい。
けがの確認をしている時、痛い所に触れると猫が暴れることがあるので、その場合は猫を洗濯ネットに入れて、全身くまなく怪我の確認をしましょう。
怪我の度合いが大きかったら動物病院に連れていくこともお忘れなく。
傷口を洗う・消毒する
出血箇所があったら応急処置として傷口をぬるま湯で洗い、血や汚れを優しく拭き取り、あれば猫用の消毒剤で傷を消毒すると良いでしょう。
目の周りを怪我している場合は消毒液は使わず、濡らしたガーゼなどで目の周りを拭くだけに留めて下さい。
止血をする
傷口を消毒したらガーゼを当て止血をします。
出血量が多い場合はガーゼの上から包帯を巻きしっかりと止血をすることが大切です。
動脈からの出血(鮮紅血)の場合は傷口より心臓に近い部分を固く巻き固定し、静脈からの出血(暗紅血)の場合は傷口をきつくしっかりと巻き止血をしましょう。
顔周りに傷がある場合はエリザベスカラーを装着すると猫が傷に触ることができなくなるので、傷が深くなるのを抑えることができます。
動物病院へ行く
傷が深い場合、応急処置が難しい場合、猫の様子がおかしい場合はすぐに動物病院へ行きましょう。
喧嘩した相手が野良猫の場合は感染症のリスクがあるので、必ず動物病院で診てもらうことをおすすめします。
猫が喧嘩をする理由と喧嘩を止めさせる方法とは?のまとめ
猫は自分の生活を守る為に喧嘩することがあるんですね。
ただ喧嘩するだけだと思っていたのですが、喧嘩するのにもたくさんの理由があることに驚きました。
- 猫が喧嘩するのには縄張り争い、メス猫を巡る戦いなど様々な理由がある
- 喧嘩を止めさせるには猫に落ち着きを取り戻させる為の行動をする必要がある
- 喧嘩で負傷した場合は応急処置の上、病院へ連れていく
猫同士がじゃれ合うのはとても可愛らしいのですが、それが喧嘩に発展するとけがの心配もあり気が気ではありませんよね・
本気でけがをする前に…防げる喧嘩は防ぎ、愛する猫たちと素敵で安全な生活を送っていきましょう。