憧れの猫を飼いたいけど、保護猫の譲渡条件が厳しくて里親を諦めた・・・。
このような経験をしたことがあるのではないでしょうか?
諦めた体験から、現在では保護猫3匹と暮らしている私自身の実体験を踏まえて、
- 保護猫を譲渡するまでの流れは?
- 保護猫を譲渡するまでの費用は?
- 保護猫を譲渡した後のお礼は?
以上の3つの順番で保護猫に関する譲渡の条件や費用を見ていきましょう。
保護猫を飼い主に譲渡するまでの流れ
猫の里親になるためには、どのような方法があるのでしょうか?
色々な譲渡会に参加をしてみる
猫の里親になる方法としては、動物愛護団体、里親を募集している猫カフェ、動物病院での譲渡会などがあります。
住まいの地域、近隣で里親を募集していて気になる譲渡会に参加をしてみたり、インターネットで里親を募集している場合だと直接、保護猫のプロフィールや譲渡条件を閲覧することが出来るようになっていて里親に迎えたい猫が見つかれば、保護団体に希望する猫を伝えて決められた手続きを行い双方で合意をすればはれて里親になれるんです。
里親になるまでの流れ
- 応募条件に合っているか?確認をし里親になりたい熱意を伝える。
- 譲渡会に参加をし相性の良い猫と触れ合う。
- 里親にしたい猫を決める。
- 1週間のトライアル期間の日程を決める。
- トライアル期間中に猫との相性を深める。
- 期間中に問題がなければ里親になります。
- 譲渡書の内容を確認してサイン。
愛護団体にもよりますが、生後間もない子猫の場合は里親が安心をして育てられるようになってからトライアルになる場合があります。
生後間もない子猫は、とても可愛いのですが数時間起きの授乳が必要になる為、初めて猫を飼育する場合だととても難しく、授乳、トイレ訓練を終えてからトライアル期間に入ることをオススメします。
猫を迎えるために用意をしておく物
- 猫用トイレ
- 猫用トイレ砂
- 猫用食器(餌皿と飲水用)
- 爪研ぎ
- キャリーケース
- ゲージ
これから猫を迎え飼育をするためには、最低限必要な物は揃えておきましょう。
私の場合はキャリーケースはプラスチック製と布製の2種類があり、最初は軽くて持ち運びも便利な布製のキャリーケースを使用していたのですが、ファスナーの部分の小さい隙間に鼻先を押し込んでケースから猫が抜け出した事があり、実際に知人の子猫が、外出中に脱走した話を聞き、以降は頑丈なプラスチック製のキャリーケースを使用するようになりました。
保護猫の里親になる条件が厳しいのはナゼ?
里親になるためには、譲渡条件が厳しくハードルが高い譲渡会も少なくはありません。
不幸な猫を減らして、保護猫の里親になりたいのに譲渡条件が厳しいことに驚かれると思います。
里親の条件が厳しいのには理由があり、里親になるためには保護猫活動をしている方達の趣旨を理解することが大切で一時的とは言え、猫の心のケアや病気、傷の治療を行い我が子のように愛情を注ぎ、思いが込められた大切な猫がどんな家庭に迎えられて、その後どのように成長をし過ごしているのか?
保護主としては、気になるのも良く分かると思います。
里親として出会えた猫には、それまでに関わってきた沢山の人を思いやる気持ちが出来る人が里親に向いていると言えるでしょう。
里親の条件には厳しい背景も
里親の条件が厳しい背景には、
- 転売や飼育費用の要求などをする悪質な里親詐欺
- 里親になったけど猫が懐かないから可愛くない
- 子供を噛んだ
- 転勤になったので飼えなくなった
- 飼育放棄や保健所に引取に来て殺傷処分になったり
など、せっかく譲渡されても猫を手放すのが後をたたないこともあり年々、里親になるための譲渡条件が厳しいのが現状です。
このような背景を見てみると、譲渡条件が厳しいことにも納得をするのではないでしょうか?
最低限の条件としては?
私が、経験した条件は・・・
- ○○市まで見学に来られる方、お届けは必ずご自宅となります。
- 生涯愛情を持って飼育してくださる方。
- ペット可の物件、または持家に住んでいる。
- 完全室内飼いでお願い致します。
- ワクチン代等一部負担をお願いします。 ※領収書ございます
- 適切な時期に避妊手術をお願い致します。
- 身分証明書の提示をお願いします。
保護団体によっては異なりますが、子猫の里親になる場合は猫の飼育経験や1日の不在の時間なども挙げられます。
譲渡条件の中には「絶対条件」と記載されているものもあり、この場合は諦めるしかありません。
それでは本当に里親になる事を諦めないといけないのでしょうか?
里親になる為のポイント
里親を募集している保護主さんの中には、里親になりたいと希望される人柄を重視する場合もあり直接、保護主さんと会える個人ボランティア、保護猫カフェ、動物病院の譲渡会を選ぶと全ての条件がクリア出来なくても里親になれる場合があります。
私の場合は、個人ボランティアと行政と共同で活動しているグールプから3匹の猫の里親になることが出来ました。
ポイントは、里親になりたい熱意を聞いてくれる保護主さんと出会えたことです。
譲渡条件の厳しさに諦めることなく、里親希望者の話を聞いてくれる保護主さんを探してみて下さい。
保護猫を譲渡されてるまでの費用は?
里親になるには、どれくらいの費用が必要なんでしょうか?
里親になるために費用が掛かるのは?
保護猫を譲渡するには、猫自身に代金は必要とされませんが保護した後の医療費が必要になります。
保護された猫の持病によっては、30,000円〜60,000円の費用が必要な場合もありますが、私の場合は15,000円〜18,000円の医療費が必要でした。
- 猫白血病ウィルス感染症検査費
- 猫免疫不全ウィルス感染症検査費
このように猫の命に係わる検査をしてくれているので、ある程度の出費は覚悟しておきましょう。
里親後に掛かる費用はどんなこと?
里親として猫をお迎えした後は、飼育用品や生活費、持病を抱えた猫の場合は動物病院への通院が必要になったりお迎えした猫が子猫の場合は、避妊・去勢手術代など必要となってきますので医療費、手術費用を考えておく必要があります。
保護猫を譲渡した後のお礼は?
里親になると、お礼はどうしたら良いのでしょうか?お礼は必要なんでしょうか?
里親さんの気持ちが伝わればOK
保護主さんにとってのお礼は、猫を里親さんに引き取って頂き、猫のズッとお家が決まり元気に成長していることが何よりのお礼ではないでしょうか?
断られるかもしれませんが、菓子折りを持っていくのもいいかもしれません。
そして時々、猫の様子の写真をメールで送るとか年賀状にして送るのも有りですね。
ボランティア団体の中には、猫のフードやトイレ用の猫砂など必要としている支援物資のリストをインターネットに記載している場合があるので、支援物資を送ると助けられる猫が沢山います。
私の場合は、Instagramに日々の成長や出来事を投稿していて、保護主さんからは投稿に対してのコメントを頂いて繋がりを継続しています。
保護猫の譲渡条件が厳しい!里親成立までのまとめ
保護猫の譲渡条件が厳しい裏側には、悪質な里親詐欺や身勝手な里親の飼育放棄が後を絶たないことがある中で、猫の幸せを一番に考えている保護主の思いであることが解りました。
私も、里親の条件が厳しく何度も断られ諦めた経験があります。
厳しい条件であっても、猫の幸せを願う里親の強い気持ちが大切なのかもしれません。
保護猫でも、購入した猫でも、お迎えをする猫の幸せを一番に考えてみましょう。