猫の甘噛みを止めさせる方法は?子猫のうちから対策できる甘噛み対策

猫を抱っこしている時、とても幸せな気持ちになりますよね。

猫の温かさとフワフワな触り心地に、ずっと抱いていたくなる…そんな余韻に浸っていたら、いきなりカプッと甘噛みされた!なんて経験をお持ちの方も多いと思います。

なぜ猫は突然甘噛みをしてくるのか、不思議に思ったことはありませんか?

そこで今回の記事では猫の甘噛みを止めさせる方法にスポットを当ててみました。

  • 猫の甘噛みを止めさせる方法
  • 猫が甘噛みをする理由とは?
  • 子猫のうちから対策できる甘噛み対処法

猫の甘噛みの秘密を知れば、愛猫の事がますます愛おしくなるでしょう。

猫の甘噛みを止めさせる方法

親子でくつろぐ猫たち

甘噛みは愛情表現の一つであり、母猫は子猫の首根っこを咥えて移動したり、子猫は母猫に甘噛みされることを愛情表現として受け取ります。

人間に対しても甘噛みで愛情表現を示す事があり、抱っこや撫でられたりすると甘えながら甘噛みをする猫も多いです。

甘噛みは愛情表現の一つ…そう思うと愛猫に対する愛おしさがどんどん増していきますが、やはり甘噛みは痛いもの、甘噛みを止めさせる方法はあるのでしょうか?

噛まれた瞬間に痛い!と大きな声を出す

甘噛みがいけないことだと教えるには、「噛まれることは痛い」ということを伝えるのが一番です。

噛まれた時に「痛い!」と大きな声を出すなどして、甘噛みは痛いということを猫に教えてあげましょう。

この時に重要なのは「甘噛みをした瞬間に大声を出すこと」です。

これは粗相をした時にも言えるのですが、犬と違って猫はいけないことをした瞬間に怒らないと意味が無く、ほんの少し前の事だとしても、いけないことをした瞬間に叱らないと何に対して怒られているのかが分からず、大きな声を出しても効果がありません。

そして叩いたりしても猫が人間に対して恐怖心を抱くだけなので、甘噛みをした瞬間に痛いと声に出して、飼い主が嫌がっていることを伝えてあげてください。

猫の噛み癖がひどい時

上記を試しても甘噛みを止めない猫もいると思います。

どうしても甘噛みを止めない猫には以下の方法を試してみましょう。

霧吹きを使って水をかける

猫に霧吹きを使う場合は、あまりサイズの大きい霧吹きを使うのではなく、香水用の小さいアドマイザーなどの小さいものを選ぶようにしましょう。

霧吹きで水をかける注意点としては、飼い主が水をかけたと猫にバレないようにすることです。

飼い主が水をかけたと分かってしまうと信頼関係が崩れてしまうことにもなりかねないので、猫の後頭部から下の背中の部分に水を吹きかけるようにして下さい。

噛まれた指を口に押し込む

指を強くかむことをやめない猫に対しては、噛まれた指を口に押し込むようにしてみてください。

噛まれた指を口に押し込むのは指を噛まれた時に有効な方法なので、指を噛まれた時に実践してみましょう。

2つの方法に共通して言えるのは、「噛む=嫌なことがある」と猫に理解させることなので、猫に理解してもらうまで続けることが大事です。

猫が甘噛みをする理由

1点を見つめる青い瞳の猫

そもそも猫はなぜ甘噛みをするのでしょうか?

子猫は甘噛みをするもの

子猫は人間の子供と同じで、初めて見るものは何でもかじって確かめます。

この時の癖が成猫になっても抜けないことがあり、それが「甘噛み」となって現れる猫がいるのです。

また、成長により生後1か月から3か月位までは歯の生えかわりの為、歯がむず痒くなり思い切り噛んでしまったり、甘えたい・眠たい等の感情をうまく整理できず甘噛みをしてしまうこともあります。

子猫は様々な理由で甘噛みをするものであり、そこから猫同士のコミュニケーションや甘噛みの加減を覚えていくのです。

狩猟本能が刺激される

猫と遊んでいる時に手を噛まれる…猫飼いさんならよくある出来事の一つですが、なぜ手を噛まれるのかというと、動く飼い主の手に狩猟本能が刺激されてしまったということが考えられます。

特に子猫の時は動く物には何でも興味を持ち、不規則に動く飼い主の手が獲物に見えてしまう為、思わず噛んでしまうのです。

歩いている時、猫が足をめがけて飛びかかって噛みついてくることがありますが、これも猫は人間のひらひらと動く足指に狩猟本能が刺激されてしまい、人間の足ということを忘れて獲物を捕らえる気持ちで足に噛みついてしまうのだそう。

座っている時に猫に足を噛まれて困っている人は、投げられるおもちゃを遠くへ投げて足から気を逸らすようにすると、そのうち噛まれなくなります。

放っておくとエスカレートしていきますので、強く噛まれない内に対処しましょう。

飼い主の行動を嫌がっている

猫を触っている時、それまで気持ち良さそうにしていたのにいきなりガブっと噛んできた…なんて経験はありませんか?

それは実は「嫌!」の意思表示かもしれません。

実はこの「嫌!」のサイン、「愛撫誘発性行動」というれっきとした名前があり、この行動が起きる前には必ず前兆があります。

  1. 耳が平らになる(イカ耳)
  2. 瞳孔が開くor目が吊り上がる
  3. 鼻にしわが寄る

上記の様子が見られたら、撫でるのを止めて様子を見るようにするとガブリとやられなくなるので、試してみてください。

かまって欲しいというサイン

飼い主に甘えたくなった時、ガブっと甘噛みをする猫もいるようです。。

飼い主の気を引きたい場合、猫は様々な行動で気を引こうとすることがありますが、甘噛みもその行動の内の一つであり、何をしても飼い主の気が引けない時の手段として用いられることがあります。

飼い主の気を引きたいので結構な痛みを伴うことが多いですが、気を引きたいが為に起こした行動と考えると愛おしくて怒る気が無くなってしまいますね。

子猫のうちから対策できる甘噛み対処法

2匹で気持ちよく寝ているトラ猫たち

甘噛みをする理由はわかったけど、やっぱり痛いからやめさせたい…それなら子猫のうちからできる対処法を実践してみませんか?

無視する

遊んでいたらいきなり噛んできた!これは単なる遊びから狩猟本能にスイッチが切り替わった瞬間です。

子猫のスイッチが切り替わったらすぐに遊びを中断して、その場を離れましょう。

この行動の意味は「噛む=楽しいことが終わる」ということを子猫に理解させるということなので、子猫が甘噛みをしてきたらすぐに無視をして楽しい時間を終わらせるのが重要となります。

最初は猫に対して申し訳ない気持ちになるかもしれませんが、猫もそのうち理解をして噛まないようになるので、それまで頑張りましょう。

一人遊びをさせる

独りで遊ぶことができる猫もいれば、そうではない猫も存在します。

甘えん坊で飼い主と遊ぶまで帰宅を待っている猫や、自ら猫じゃらしをもって飼い主へ遊んでアピールをする猫だっているんです。

いじらしくて要求に全部応えてしまいそうになりますが、応えすぎると猫と人間の主従が逆転し、今度は飼い主が何をしていようがお構いなしに猫が遊びに誘ってしまい、それに応えないと噛んだり引っ掻いたりの実力行使に出ることがあります。

そうなる前に独りでいても遊べるようなおもちゃを用意して、遊び心を満たしてあげましょう。

手や指で遊ぶのを止める

猫がかわいいからと言って手や指で遊んでいる方は、今から手指で遊ぶのを止めて下さい。

撫でるのは良いのですが、手や指で遊んでいると猫の中で「手指=おもちゃ」という図式が出来上がってしまい、噛み癖の原因になってしまいますので遊ぶ時はおもちゃを使って遊ぶのが大原則です。

人間の手は猫とスキンシップをする時だけに使いましょう。

焦らしすぎない

猫もハンティングがうまくいかないとフラストレーションが溜まります。

例えば猫と猫じゃらしで遊んでいる時、なかなか捕まえることができなくて溜まったフラストレーションを人間の手足に向かって噛んだり蹴ったりで解消することがあるのです。

それを防ぐためにも猫と遊んでいる時は程良く心を満たしてあげることが大切になるでしょう。

猫の甘噛みを止めさせる方法のまとめ

  • 甘噛みをすると嫌なことがあると理解させる
  • 猫が甘噛みをするのには理由がある
  • 甘噛みをしないように子猫の時から対処するのが大事である。

猫は甘噛みをして自分の気持ちを私たちに伝えようとします。

その姿は可愛らしく、愛おしくもありますが度を越えると痛みを伴い、苦痛に感じてしまうことにもなりかねないので、今回の対処法を実践し猫との生活を楽しく暮らしていきましょう。