子猫との生活が始まると楽しい反面、トイレがうまくいかなかったり、困ったいたずらをされてしまったり、楽しいだけではなくなりますよね。
その中でも尿を色々な場所にされてしまうほど困ってしまうことはありません。
今回は生後2ヶ月までの子猫がトイレ以外で尿をしてしまう時に考えられる原因と対策を紹介します。
子猫がトイレ以外で尿をした時の対策
子猫がトイレ以外で尿をしているのを発見したらすべきことを2点紹介します。
尿をした所をすぐに掃除をする
トイレ以外で尿をしてしまったらすぐに尿の掃除をし、尿の臭いを残さないようにしましょう。
これは猫がトイレ以外で尿をすることに慣れてしまうと、改善することが難しくなってしまうからです。
なかなか改善しない場合には体の不調からくるものの可能性もあるので、一度獣医さんに相談してみてください。
体調が原因でなくとも、トイレ以外で尿をしてしまうヒントをもらえるかもしれません。
トイレ本体を変えたり位置を工夫する
猫によってはトイレ本体や猫砂が気に入らなくて、トイレ以外の場所で排尿をすることがあるため、その場合は別のトイレに変えて見たり、猫砂も他のものに変えてみてください。
それでもトイレ以外の場所で粗相をしてしまうなら、トイレを複数の場所に置いて、猫が気に入る場所を見つける努力も必要になります。
尿をした後に怒っても意味は無い
トイレのしつけは重要ですが、粗相をしてしまっても猫を叱ったり怒ったりすることは絶対にやめましょう。
もしトイレ以外で排尿をしそうになった、もしくは尿をした瞬間に大きな声を出して叱ったりすれば効果はありますが、猫が尿をしてしばらく経ってから猫に怒っても効果は全くありません。
これは猫の噛み癖を直すことと共通するのですが、猫はいけないことをした瞬間に大きな声を出されると「これはしちゃいけない事なんだな」と理解します。
ところが、ある程度時間が経った後に怒っても、猫は何に対して怒っているのか理解が出来ないので、猫にとっては人間が一方的に攻撃していると思ってしまうのです。
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また猫はあちこち部屋の中を探索する事が好きな動物なので、トイレで尿ができないことで一部屋に閉じ込めるようなこともしないでください。
猫は嫌な記憶など印象的な出来事はずっと忘れず覚えています。
私の飼っている9才の猫も子猫の時に爪切りで血がでてしまったことを覚えていて、未だに「爪切り」と言うと逃げていき、手を触ると引っ込め爪切りさせてくれません。
そういった記憶を与えないためにも猫を怒らないことが猫との生活で重要になってきます。
猫がトイレ以外で尿をする原因
猫がトイレ以外で尿をしたらすぐに掃除をするしか方法は無いのですが、そもそもなぜトイレ以外で尿をしてしまうのでしょうか?
まだトイレが完全に覚えられていない
- 引っ越した
- トイレの位置を変更した
などの場合、トイレの位置が覚えられておらず、色々場所で尿をしてしまっている可能性があります。
その場合、猫の尿がついたティッシュをトイレに置いておき、ここが尿をする場所なんだとにおいで誘導してあげることが大切です。
また猫には砂の感覚があると排尿したくなる習性があり、ご飯を食べたらトイレに入れるなどの習慣にすることでトイレを覚えることができるかもしれません。
尿をしてしまった場所は、ペット用の消臭スプレーを使い完全に臭いを取ること、その場所に近づけないようにする、物陰になるような物を減らす、猫の苦手な柑橘系のにおいを置いておくなどの対策をしておき、尿をしたくなくなるような場所にしましょう。
トイレが汚れている
トイレの掃除が綺麗に保てていますか?
自分の匂いがしないトイレは猫を不安にさせてしまう原因にもなりますが、うんちや尿が溜まってしまった汚いトイレでは猫はトイレをしたくありません。
猫は人間のように自分からお風呂に入ることはありませんが、しょっちゅう自分の身体を舐めて汚れがたまらないようにする「清潔好き」な性質を持っています。
毎回トイレを水洗いをするほどではありませんが、こまめにうんちを取り、尿の溜まったシートはすぐ変えるなど、常に掃除をして気持ちよくトイレを使ってもらいましょう。
多頭飼いでトイレを共有している
多頭飼いをしていて他の猫とトイレを共有していませんか?
猫同士の相性にもよりますが、そんなに仲良くないと同じトイレを使いたくないよう子もいるようで、私の家で飼っている2匹の猫はあまり仲が良くなく、完全に各々のトイレで済ませています。
他の猫が使った後のトイレで尿をしたくないがために、他の場所で尿をしてしまうのかもしれません。
トイレで尿をしてもらうためにも猫1匹にトイレ1台を用意することが重要です。
トイレ砂の感触と似ている物がある
ビーズクッション、ふかふかした布団などに尿をしてしまっていませんか?
先猫は足に砂の感覚があると排尿したくなる習性があるので、ビーズクッションやふかふかした布団などの感触が尿をしたい気分にさせているのかもしれません。
実際にビーズクッションに尿をされると、なかなか気づきにくく、気付いたときにはそのビーズクッションは尿まみれだったという話を聞いた事があります。
ビーズクッションのカバーだけならまだ洗濯できますが、中身まで尿が達していると家ではなかなか洗濯することが難しいので、留守にするときは片付ける、寝室に入れないようにするなどなるべく自由に触らせないように気をつけましょう。
飼い主さんの気を引きたい、遊び足りない
猫とちゃんと遊んでかまってあげていますか?
日中など家にいない時間が長い飼い主さんの場合、尿をトイレ以外ですることで飼い主さんの気を引いてわざと尿をしている可能性があります。
家にいる時は猫に嫌がられない程度にスキンシップを取ったり、おもちゃで遊んだり、猫から見えるところにいるなど一人にさせないようにしてあげましょう。
猫はツンデレと言われていますが、寂しがりな猫も多くいるので放置しすぎるとストレスをためてしまうので、適度に遊んであげることと、猫から近寄ってきた時には目一杯遊んであげましょう。
去勢をしていないとマーキングが酷くなる
猫が大きくなるにつれて尿を飛ばすマーキングをするようになるので、生後6ヶ月になったら去勢を行いましょう。
マーキングはトイレで尿ができないこと以上に大変かもしれません。
縄張りを主張するためにあちこちに少量の尿をスプレーするので、尿以上に広範囲でされると分かりにくいです。
マーキングをし始めてしまうと去勢してもマーキングを続けてしまう猫が多いので、マーキングが始まる前に去勢をすることが重要です。
子猫がトイレ以外で尿をした時の対策のまとめ
猫がトイレをうまくできない理由は必ずあるので、今回ご紹介した原因や対策を考慮したうえで、猫の最適なトイレの場所やトレイを見つけててみください。
また、粗相をするのが子猫の時期ならばまだ改善できる可能性は大いにあるので、猫をよく観察して何が嫌なのか好きなのかを知り、猫との関係をより一層よくしましょう。
問題解決でストレスを減らして猫も人も快適に楽しく生活してくださいね。